2005/4/21

「家庭訪問をどう進めるか」  教育・学校・教師


 家庭訪問や懇談会で、親がまず聞きたいことは「学校でのその子の様子」です。ですから私はまず、1ヶ月間でつかんだその子の特長(初めての年)や一年間で見て取ることのできたその子のよさ(二年目以降)を話すことにしていました。
 初めてのクラスであって一ヶ月しかたたない我が子を具体的に誉めてもらうと親は大変喜びます(こちらにすると、うまく特長をつかんでいるかきわどい勝負ですが)。親が喜ぶのは、誉めてもらったからではありません。それだけよく見てもらえていることが分かるからです。よく見てくれている担任なら、厳しいことを言われても平気です。

 家庭訪問で1対1で誉めると、たいていの保護者は「でもウチではねえ・・・」と問題点を挙げてきます(逆もまた真なりで、けなせば必ず反発します。黙ったままの反発もありますが)。保護者が問題点を上げてくれば、それがその子のその一年間の課題になります。
 家庭でできる具体的な方策を与え、「学校ではこのようにしましょう」という約束をします。そして「他に何かうかがっておいた方がいいことがあるでしょうか?」と問い、なければ「それでは一年間、よろしくお願いします」といって席を立ちます。それがいつものやり方でした。

 三学期制で1学期の初めに家庭訪問、2学期の終わりに懇談会という形式が私は気に入っていました。何故なら春に「(前年の総括と)一年間の教育計画の立案」をし、2学期末に「中間報告と修正計画」を行うという、実に合理的な流れがつくれるからです。

 家庭訪問でも懇談会でも時間はきちんと守りました。これは自分に課したかなり厳しい約束でした。必要とあればまた家庭訪問をやればいいだけのことです。「もう少し話したいのに」というところで切り上げて出てくるのは、長くよい関係を続けるための、シンデレラ以来もっとも有効な方法です。


0



teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ