2005/4/8

「皆勤賞の功罪」  教育・学校・教師


 昨年度保健室登校を続けていたHさんが無事中学校の入学式に出席しました。今週3日間元気に登校できれば今月いっぱいは何とかなるでしょう。そのあと日本にはG・Wがありますので心配ですが、そこを乗り越えればかなりよい方向が見えてくると思います。

 関係のあった先生方の御苦労は並大抵のものではありませんでした。その努力に比べると「最後の二日間,教室に行けた」というのはあまりにも少ない成果ですが、それでも現在考えられる最上のものです。昨年、二学期に向けて頑張らせ、運動会に向けて頑張らせ、音楽会,3学期、とその都度努力し、しかしうまく行かなかった、そのことの積み重ねが結局卒業式に繋がりましたし、それがなかったら入学式もありませんでした。一年前のあのとき、せめて保健室へと登校を促さなかったら、今日のHさんはなかったのです。関係の先生方、見守ってくださった皆様、ありがとうございました。

 しかし「あれでも」ベストの指導だったとなると、結局不登校はそこにはまり込んでしまうと途轍もなく大変だということになります。不登校を治す方策は本当に少ないものです。それよりはまず、不登校を出さないことを考える方がよほど楽です。

 本校では珍しいことに、毎年年度末に「皆勤賞」を出しています。始業式の発表でも「弟と一緒に皆勤賞を目指します」というのがありましたが、「とにかく学校には行くんだ」と子どもが思っている間は大丈夫です。
「今年はまだ一日も休んでいないから頑張ろう」、「1学期一日も休まなかったから2学期も頑張ろう」「1・2学期一日も休まなかったから3学期は休めない」・・・そうなると、多少の困難は簡単に乗り越えることができます。
 私たちだって体や心がしんどい時がありますが、「仕事がある」とか「子どもが待っている」とかを励みに学校に来ます.来ているうちに楽しいことも面白いことも山ほど出てきます。子どもだって同じです。
 
 もちろんそうなると、尋常ではない体調不良の子も学校にきてしまうわけですから、私たちとしては大変なリスクを背負うことになります。しかし不登校の子が出て、その子がやがて完全な引きこもりとなって社会的人生を終えてしまうリスクを考えれば、体調の悪い子が学校に来てしまうリスクなど大したものではない、と私は思います。

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