2013/6/21

「夏至」  歴史・歳時・記念日


 今日6月21日は夏至です。ただし夏至は6月21日と覚えてはいけません。4年にいっぺん、「うるう年」の前年だけは6月22日です。さらにこの「夏至は6月21日、ただしうるう年の前年だけは22日」という知識も定着させてはいけません。その法則が当てはまるのは1992年から2019年までの間だけです。
 2020年から2055年までは毎年6月21日が夏至という期間が続き、その翌年の2056年は6月20日が夏至、以後「うるう年だけ6月20日が夏至、それ以外は21日が夏至」という期間が続くようです。理由は分かりません。天文学上そういうことになっているようです。

 夏至は一年で一番昼が長く、夜の短い日です。冬至に比べると昼が4時間50分も長いと言われています。正午の太陽も、一年中で一番高い位置に上がります。

 春分・秋分は休日でお墓参りもし、冬至はゆず湯に入ってカボチャを食べる、それに対して夏至は二十四節気のなかで特に地味で、これといった行事がありません。Wikipediaには「関西地方では稲が十分に根を張るようにとタコを食べ、尾張地方の一部では無花果田楽を食べる」とありますが、全国的な意味ではただ通り過ぎてしまう日です。やはり雨の鬱陶しい時期であり、何となく華やいだ気分にはなれないのでしょう。実際に日照時間も短いのです。ただし冬が長く夏の短い北欧などでは、特別の喜びをもって夏至祭りが行われるそうです。

 一年で一番日の長い日だというのに一年で一番暑い日にならないのはなぜだろう、そういう疑問を持って聞きにくる子がいます。なかなか優秀な子です(もっと優秀な子は自分で調べます)。その子にはこういった説明をしてあげるといいのかもしれません。
「ほら真夏の一番暑い時期、ほんとうに暑いのは太陽が頭のてっぺんにある12時ごろじゃないでしょ。もっと遅くなる。それはね、太陽の日差しが直接空気を温めているわけじゃないからだ。
 太陽の光はまず地面を温める、その温まった地面が空気を温める、そして気温が上がる。だから暑くなるまでには少し時間がかかり、後ろにずれてピークが1時半か2時頃になるのだ。
 同じことは日本全体にも言える。6月の日差しが地面を温め、それが空気を温めるには随分と時間がかかるのだ。しかも日本は海に囲まれている。海は地面と違ってせっかく温めてもすぐにかき混ざってしまうでしょ。だから海が十分に温まらないと気温は上がらない。日本全体を暑くするのはけっこう大変なのだ。5月、6月、7月とたっぷり時間をかけてようやく温まり、そして日本全体を暑くする。海は冷えるのも遅いからだいぶ日の短くなった9月でも暖かい。そしてゆっくりと寒くなっていくのだ」

 そんなふうに言えば、大抵の子は理解した気分になります。

 ちなみに小学校の低学年くらいの子にはもう一つ教えておくべきことがあります。それはカーテンを引くのは夏ではなく、冬だということです。子どもたちの中には、暑い日差しを避けるためにカーテンを引くと信じて疑わない子がいます。人間は体験したから必ず理解するというものではありません。

 夏、カーテンを閉め切ったら暑くてかなわないという現実、実際に確認しておかないと意識からすり抜けてしまいます。


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