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2020/6/25

ニューヨーク日記 2020  日々のこと

今頃、国際線に乗っている予定だった。

2020年の頭に決まっていたニューヨークへの日々は、昨今の誠に諸々なる事情により見送られることとなった。
静かに寂しいような、どこかホッとしたような、そのくせ未だ実感のないような、不思議な感覚だ。

スーベニールとして過ごして17年目。
これまで16回、毎年通い続けたこの街をこういう形で見つめることになるとは思わなかったが、トシを重ねた分イレギュラーな出来事には色々と耐性も付いてくるもので、どこか俯瞰して好意的に解釈しようと考えられるようになった。

6/25〜7/15

タダでは過ごさない3週間。
1日いちにちが貴重で、迫りくる帰国日に抗うように街を切り取り続けたあの日々を、私は今年、日本で体感する。

Unfortunately, my trip to New York has been canceled this year.
Take care of each other, and I hope you have a fulfilling day. We can meet someday again!

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2020/6/18

ぼくはイエローで、ホワイトで、ちょっとブルー  日々のこと

「ぼくはイエローで、ホワイトで、ちょっとブルー」ブレイディみかこ

最近問題になっている人種関連のニュースの、少し前に読んだ本だ。
自分から進んで手に取らないタイプの表紙だったが、どこの本屋でも劇的に推されていたこともあり、何か縁を感じて読んでみた。

イギリス人の夫を持つ日本人の著者が、自分の息子とその環境について書いた本である。
イギリスの公立中学に通う息子が直面した、様々な人種、信条、経済背景を持つ同級生とのあれこれ。アジア人の血を引く彼が、イギリスの多民族空間でいかにして成長するかというドキュメンタリーだ。

わたしがニューヨークで過ごした頃、記憶では一度だけ人種を原因とする差別?にあったことがある。
郊外の大きなスーパーマーケットでカートを押していると、突然10人くらいの地元男子中高生に取り囲まれた。
ラップ調でわたしの(アジア人的な)容姿を文化を嗤い、グルグル回りながら歌い、そして満足気に去っていったことがある。

ヒスパニックと黒人がメインに構成されたそのキッズ達にとっては、ニューヨークといえどもまだまだマイノリティーなアジア人である私を傷つけたつもりかもしれないが、わたしはただ無表情で、その突然のパフォーマンスを眺めているだけだった。

特に怒りも嘆きの感情も湧かなかった自分にある意味、驚いた。
アジア人、ひいては日本人としてのプライドがあるからなのか、又はないからなのか、不良少年のお遊戯に付き合うほど暇じゃないからだと思ったのか。
いや、たぶん、わたしはこれまで、人種や民族、つまり自分の意思で変えられない出自による差別を受けたことがなかったから、どう処理していいか分からなかったのだ。
では、これが毎日続いたら?暴力をふるわれたら?親兄弟も同じ目にあっていたら?

この本では、多様性とは何かということが随所に書かれている。肌の色が違うことはいけないことなのか。学校の指定制服が買えないほど貧しい同級生に、自分なら何ができるのか。教育が社会が変えられることは何か。

読んだ本はその後手放すことが多いが、これは何となく手元に置いておきたいと思った。著者の、日本人としての視点、思春期の息子を持つ母としての視点が交差する、社会問題への提起書である。


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