あちこちのニュースで取り上げられてましたが、
スバルが本日で軽自動車製造から撤退しました。
最後にラインオフの式典をやってましたが、
ささやかながらも手作り感がある、そして気持ちが入った式典だったように思います。
何しろ富士重工OBも参加したというのですから。
個人的に思うのが「軽自動車を世界に売れないのか」って事なんですよね。
低価格車として有名なインド・タタモーターズのナノは十万ルピー(本日のレートで164,109.36円)なんですが、
御存知の通り凄い「安かろう悪かろう」な車なんですよね。
4MTでタイヤサイズが前135/70R12の後155/65R12でホイール三点止めなんですから。
助手席側にミラーは無いわ荷物は積めないわという感じです。
ただ、製品コンセプトが「バイクユーザーを移行させる」ことですから、
それはそれで悪くないとは思います。
むしろ、同じような排気量・ボディサイズでありながら
普通乗用車と同じような装備が乗せられて高速道路を(大変だけど)走る事が出来る日本の軽自動車のオーバースペックぶりが凄いんじゃないかと。
確かに価格は高いかもしれませんが、
ナノ以上に高品質な日本車なのですし、
それにワンボックスからオフロードからオープンカーからトラックまで何でもある車種の豊富さは、もっと誇っても良いかと。
もしダイハツのコペンでパリやニューヨークやミラノを走りまわったら、
絶対絵になりますよ。
個人的にはフェラーリなんぞより素敵で洒落ていると思います。
見た目が派手なスーパーカーやスポーツカーは、
世間の注目も浴びるしモーターショーでも主役になりがちですが、
何だかんだ言って社会を支えているのは普通の車達です。
だいたい世界の高級車メーカーなんて、殆どが大手普通自動車メーカー傘下ですから。
例外はメルセデス・ベンツですが、あそこは普通自動車も取り揃えていますし、世界最大のトラックメーカーでもある訳ですから。
そして世の中のトレンドはエコに移行しているんですから、もっと軽自動車が注目されても良いのではないかと思います。
本当は、軽自動車を官民一体で売り込みしなきゃいけないと思うんだよね。
アメリカ合衆国自動車政策会議(AAPC)なんて、「環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)に関する意見の中で日本の軽自動車規格がアメリカ製自動車の参入障壁であるから「廃止すべき」と主張している」(wikipediaより)なんて言い掛かりつけているんだからさ。
だったら軽自動車規格の車作ってみやがれ、ですよ。
かなり昔のカーグラフィックTVで、「軽自動車というのは、自動車メーカーが片手間で作っているという印象を受ける。もっと堂々と販売すべき」というコメントがあって、個人的に凄い納得した記憶があります。
残念な結果となりましたが、
この生産ラインはあのBRZの製造ラインとして生まれ変わります。
この無念とか今までの熱意とか引き継がれれば、と願います。

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