吾輩は元気を持て余している。顔色もよく誰が見ても病気に見えない。
ところが抗癌剤(UFT(-E)p.o.+ユーゼル錠p.o.)の副作用による肝機能障害で医師からは運動を控えるように指示されている準安静の身だ。
肝機能障害が発覚したのはS状結腸癌手術後の通院治療の際の血液検査によるものだった。
8月22日の血液検査でGPTが520、GOTが550という異常値を示した。しかしγ−GTPが38など他の値に異常が認められない。測定ミスかもしれないということで8月24日に再検査ということで帰宅した。
肝機能障害になれば疲れやすく顔色も悪いはずだがいつもの様にノルディックウォーキングをしても疲れないし顔色も良い。測定ミスに違いないと思い込んで8月24日は意気揚々と病院に出かけた。ところが検査の結果はGOTが700、GPTが650の値で安静が必要ということで緊急入院をさせられてしまった。
臥床安静ではないが病室から1歩も外に出ることが許されない。電話をかけることが必要な場合はナースコールで看護師を呼び車椅子で携帯電話をかけることができる場所まで連れて行ってもらわなければならない。よくよくのことでなければ電話もできない。
病室には1時間100円のテレビがあるがベッドで横になってテレビを見ると肩が凝ってしまうしヘッドフォンをして音声を聴くのは疲れる。
スマートフォンでインターネットに接続できるがスマホはJavaアプレットに対応していないので囲碁サイトを見ることができない。また画面が小さいので制約が多い。せいぜいGoogle+やTwitterで読み書きする程度だ。
病室に閉じこもっていることは退屈この上もない。退屈だけではない。安静にしていると
- 筋肉が廃用症候群にならないか
- 糖尿病が悪化しないか
- 腸閉塞にならないか
の不安が脳裏をよぎり気が滅入る。もの凄いストレスだ。ストレスは免疫力を下げるから転移していたガンがあ活性化しないかも心配だ。
幸い治療の効果で採血の都度GOTとGPTはどんどんと改善され9月8日にはGOTが66、GPTが132になり、運動を控えることが条件で退院が許された。
自宅に戻ったもののラジオ体操程度の運動しか許されていないので心ゆくまでノルディックウォーキングができない。いつもなら歩いて行けるところも車を使わなければならない。病院にいるよりましだがかなりのストレスだ。
今日は血液検査を受けに病院に行くがGOTとGPTが正常値に戻って準安静を解除されることを祈っている。

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