2011/12/18
蹴洞岩-中央稜(日向神) 岩登り
<山行報告>
蹴洞岩―中央稜(日向神)・・・マルチピッチライミング
【報 告 者】キーボウ
【日 時】2011年12月18日(日)
【参 加 者】ますも(M)、キーボウ(K)
【時 間】スタート(13:30)-終了点(15:30)-(懸垂下降)-取付(16:00)
≪ 報 告 ≫
忘年会明けの日曜日、午前中は日向神の道路わきのコンクリート壁での救助訓練。午後からは、ますもさんと2人で最近T村さんらがリボルト(フリー化)された蹴洞岩の中央稜を登ることにした。サンセットエリアの最上部エリアまで登ると、右にカンテが見える。これが中央稜だ。取り付きまでは綺麗に整備されておりFIXロープも張ってある。見上げると、ほぼ垂直に伸びたカンテを登るようだ。

【中央壁の上部(ゲンゾウルートの終了点)から見下ろした蹴洞岩全景。中央の赤丸が中央稜】
・1ピッチ(25m)5.8くらい。
(K)やさしいとはいえ、いまいちホールドは信用できない。丁寧に土はおとしてあるが、手にざらついた感じ。慎重を期して危ないところではA0。1、2ピッチは通して45mくらいなので一回で登れるのだが、ヌンチャクを10本くらいしか持って行かなかったので25mの本来の1ピッチで切る。
・2ピッチ(20m)5.9くらい。
(M)5mくらい直上すると被り気味になる。ホールドも見つけにくい。少し微妙な部分を抜けるとガバになり安心。立木もあり、縦に張り出したテラスはしっかりしている。

【2ピッチ目をリードするますもさん】
・3ピッチ(15m)5.10b/cくらい。
(K)フリーのルートなら快適だろうが、ここはなにせ左右がすっぱりと切れ落ちた細いカンテの本ちゃんルート。フリーにはこだわらず、A0でスピード重視の方針とする。
3ピッチ目のビレイポイントから向かいの東稜を見ると、登り終えたK嶋さんら3人のパーティが懸垂下降しているのが見える。左奥の正面岩下のバルコニーエリアにはフリークライマーが見えた。若干被っているので下でビレイしているますもさんは見えない。

【東稜を登って懸垂で降りるK嶋パーティ】

【正面岩を望む。右下にバルコニーエリアで登るクライマーが見える】
・4ピッチ(20m)右ルート;5.11a、正面ルート5.11c。
(K)迷わず右の11aルートへ。右へトラバースしてハングを越える。この辺りが5.11のムーブか。足元は100mくらい切れ落ちている。空中に投げだされるような凄い高度感だ。次は、左に回り込んで、ハングの下をまた右へ。弱点を突いた好ルート。古いA1用のリングボルトが多く残っている。最初に開拓した人は本当に挑戦的な人だ。頭が下がる。ここも当然A0で。
でも、これだけをフリーで登りに来ても面白そう。RPは可能そう。
・5ピッチ(20m)5.10bくらい。
(M)ますもさんは4ピッチ目で腕がパンプしてしまったようで、結構てこずっていた。僕もセカンドなのでフリーで抜けようとしたがやはりA0へ。
終了点の松の木で終了。
下降は、真っ直ぐブッシュ帯を登って、左の稜に進み東稜ルートを2回懸垂下降して、サンセットエリアに戻るようだが、今回は登ったルートを下降することに。
まず、5ピッチ目のみを懸垂下降。4,3ピッチは一気につないで懸垂下降。このピッチは完璧に被っているので空中懸垂となる。着地が難しい。2、1ピッチも一気につないで懸垂下降。
これで、ようやく取り付きに到着。100m程度の短いルートでしたが、充実したクライミングが出来ました。
まだまだ剥がれる岩があるようです。慎重に取り付くことが必要でしょう。
パートナーのますもさん、お疲れさまでした。

【フリーのサンセットエリアを見下ろす。道路は真っ直ぐ下に見える】
6
蹴洞岩―中央稜(日向神)・・・マルチピッチライミング
【報 告 者】キーボウ
【日 時】2011年12月18日(日)
【参 加 者】ますも(M)、キーボウ(K)
【時 間】スタート(13:30)-終了点(15:30)-(懸垂下降)-取付(16:00)
≪ 報 告 ≫
忘年会明けの日曜日、午前中は日向神の道路わきのコンクリート壁での救助訓練。午後からは、ますもさんと2人で最近T村さんらがリボルト(フリー化)された蹴洞岩の中央稜を登ることにした。サンセットエリアの最上部エリアまで登ると、右にカンテが見える。これが中央稜だ。取り付きまでは綺麗に整備されておりFIXロープも張ってある。見上げると、ほぼ垂直に伸びたカンテを登るようだ。

【中央壁の上部(ゲンゾウルートの終了点)から見下ろした蹴洞岩全景。中央の赤丸が中央稜】
・1ピッチ(25m)5.8くらい。
(K)やさしいとはいえ、いまいちホールドは信用できない。丁寧に土はおとしてあるが、手にざらついた感じ。慎重を期して危ないところではA0。1、2ピッチは通して45mくらいなので一回で登れるのだが、ヌンチャクを10本くらいしか持って行かなかったので25mの本来の1ピッチで切る。
・2ピッチ(20m)5.9くらい。
(M)5mくらい直上すると被り気味になる。ホールドも見つけにくい。少し微妙な部分を抜けるとガバになり安心。立木もあり、縦に張り出したテラスはしっかりしている。

【2ピッチ目をリードするますもさん】
・3ピッチ(15m)5.10b/cくらい。
(K)フリーのルートなら快適だろうが、ここはなにせ左右がすっぱりと切れ落ちた細いカンテの本ちゃんルート。フリーにはこだわらず、A0でスピード重視の方針とする。
3ピッチ目のビレイポイントから向かいの東稜を見ると、登り終えたK嶋さんら3人のパーティが懸垂下降しているのが見える。左奥の正面岩下のバルコニーエリアにはフリークライマーが見えた。若干被っているので下でビレイしているますもさんは見えない。

【東稜を登って懸垂で降りるK嶋パーティ】

【正面岩を望む。右下にバルコニーエリアで登るクライマーが見える】
・4ピッチ(20m)右ルート;5.11a、正面ルート5.11c。
(K)迷わず右の11aルートへ。右へトラバースしてハングを越える。この辺りが5.11のムーブか。足元は100mくらい切れ落ちている。空中に投げだされるような凄い高度感だ。次は、左に回り込んで、ハングの下をまた右へ。弱点を突いた好ルート。古いA1用のリングボルトが多く残っている。最初に開拓した人は本当に挑戦的な人だ。頭が下がる。ここも当然A0で。
でも、これだけをフリーで登りに来ても面白そう。RPは可能そう。
・5ピッチ(20m)5.10bくらい。
(M)ますもさんは4ピッチ目で腕がパンプしてしまったようで、結構てこずっていた。僕もセカンドなのでフリーで抜けようとしたがやはりA0へ。
終了点の松の木で終了。
下降は、真っ直ぐブッシュ帯を登って、左の稜に進み東稜ルートを2回懸垂下降して、サンセットエリアに戻るようだが、今回は登ったルートを下降することに。
まず、5ピッチ目のみを懸垂下降。4,3ピッチは一気につないで懸垂下降。このピッチは完璧に被っているので空中懸垂となる。着地が難しい。2、1ピッチも一気につないで懸垂下降。
これで、ようやく取り付きに到着。100m程度の短いルートでしたが、充実したクライミングが出来ました。
まだまだ剥がれる岩があるようです。慎重に取り付くことが必要でしょう。
パートナーのますもさん、お疲れさまでした。

【フリーのサンセットエリアを見下ろす。道路は真っ直ぐ下に見える】

2011/12/17
八方ヶ岳&カニのハサミ岩(菊鹿) 岩登り
【報 告 者】キーボウ
【日 時】2011年12月17日(土)
【参 加 者】マミリン、島地瓶、キーボウ
【時 間】矢谷橋登山口(9:10)-八方ヶ岳(11:00/11:30)-カニのハサミ岩分岐(12:00)-819mポイント(12:20)-カニのハサミ岩(南)(12:30)-林道(14:30)-登山口(15:00)
≪ 報 告 ≫
水辺プラザかもとでマミリンと待ち合わせ、矢谷キャンプ場の上流の矢谷橋登山口まで車を乗り入れる。島地瓶氏もほぼ同時刻に到着。
今日はここから登山のスタートだ。天候はそこそこ、沢沿いの登山道を登るにつれ薄っすらと雪が残っている。気温は結構低そうだ。やがて、稜線に出て、穴川登山口からの登山道と合流。ここから、尾根筋を若干アップダウンしながら八方ヶ岳に向かう。班蛇口登山口からのルートを左に、山ノ神登山口方面からのルートを右に分けるとやがて八方ヶ岳の山頂に到着。

【八方ヶ岳山頂にて】
天気はそこそこ良いのだがあまりぱっとした展望は得られない。昼食にはまだ早いので一休みするのみで今日のメインのカニのハサミ岩の偵察に向かう。山ノ神登山口方面に向かって降り、一旦登り返し、ジグザグに急斜面を下る。
南側に大きくトラバースする地点で直進ルートを取る。ここから、バリエーションだ。尾根筋を忠実に西に向かう。ところどころに古いテープもあるが、古い登山道と言う感じでもない。但し、藪は少ないので歩きやすい。まず、カニのハサミの片方である819mの標高点のあるピークへ向かった。ピークらしいところに辿りつくも標高点らしきものは見当たらない。(後で調べたら、標高数字の小数点以下の表示が無い物は標石の無い標高点だとのこと)
展望も無いので、写真だけ撮って、もう一方のカニのハサミのピークに向かう。岩場が出て来ていよいよピークが近付く。しかしながら、稜線伝いには登れない。古いリングボルトも見える。頂上へは無理かな、と思ったけど、稜線の右の岩場にクラックがあり2mくらい登ればブッシュ(小さい立木)を掴める。そこから上にもブッシュ伝いに登れそう。島地瓶がトライ。なんとかブッシュを掴めたようだ。そこに、お助けロープを掛けて皆で頂上を目指す。すぐに、TOPに到着。なんと、そこには3本のリングボルトが打たれていた。

【ピークから林道を見下ろす】
【ピークにて、カニのハサミポーズ】
古いマルチピッチの終了点のようだ。壁の全容を見たいと思ったが端に近づけない。林道からは150mくらいの標高差かな?取付からも100mの高さはありそう。
北側のハサミとの分岐方面に戻り、鞍部から岩壁の下に回り込んでみた。杉の倒木や棘のある植物のため厳しい藪コキとなる。

【岩場基部にて】

【ボルトの打たれたフリーエリア】
下部に到着し、見上げるとかなり立派な壁だ。一枚岩という感じでしっかりしている。
地形は、標高600m付近までが花崗岩で、その上に安山岩の塊が乗っているとのこと。この安山岩塊が浸食されて岩壁が出来たようである。壁伝いを左へ左へトラバースする。足場は結構悪い。チムニー状の部分やコーナーやカンテの部分は登れそう。上部の陽が当るところはまた別の雰囲気の岩かもしれない。赤っぽい岩に古いリングボルトが連打してあるところもあり、古い人が開拓したようだ。壁は広くて、300m近くありそう。左端に辿りつくと、そこには固定ロープがある。登り辿ると、立派なフリーのルートが3本見えた。ハンガーはステンレスでしっかりしている。右側は難しそうだし、かつ苔むしている。左側のルートは今でもしっかり登れそう。終了点のスリングは腐っていそうなのでこれは交換すべき。裏に回れば終了点に辿りつけそう。終了点の交換とハンガーの点検だけで登れそうだ。
岩場の偵察はここで終了とする。固定ロープを辿って下に降りると10分もかからないで林道に出た。

【固定ロープを伝って降りる】
それから林道を30分も歩くと、登山口に到着。
カニのアハサミ岩はアプローチも良く岩もしっかりした良いエリアでした。開拓の余地が十分あることを確信しました。
今日は、本当に充実した山行でした。島地瓶、マミリンお疲れ様。ありがとうございました。
【今回のルート。赤の部分がバリエーション】
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【日 時】2011年12月17日(土)
【参 加 者】マミリン、島地瓶、キーボウ
【時 間】矢谷橋登山口(9:10)-八方ヶ岳(11:00/11:30)-カニのハサミ岩分岐(12:00)-819mポイント(12:20)-カニのハサミ岩(南)(12:30)-林道(14:30)-登山口(15:00)
≪ 報 告 ≫
水辺プラザかもとでマミリンと待ち合わせ、矢谷キャンプ場の上流の矢谷橋登山口まで車を乗り入れる。島地瓶氏もほぼ同時刻に到着。
今日はここから登山のスタートだ。天候はそこそこ、沢沿いの登山道を登るにつれ薄っすらと雪が残っている。気温は結構低そうだ。やがて、稜線に出て、穴川登山口からの登山道と合流。ここから、尾根筋を若干アップダウンしながら八方ヶ岳に向かう。班蛇口登山口からのルートを左に、山ノ神登山口方面からのルートを右に分けるとやがて八方ヶ岳の山頂に到着。

【八方ヶ岳山頂にて】
天気はそこそこ良いのだがあまりぱっとした展望は得られない。昼食にはまだ早いので一休みするのみで今日のメインのカニのハサミ岩の偵察に向かう。山ノ神登山口方面に向かって降り、一旦登り返し、ジグザグに急斜面を下る。
南側に大きくトラバースする地点で直進ルートを取る。ここから、バリエーションだ。尾根筋を忠実に西に向かう。ところどころに古いテープもあるが、古い登山道と言う感じでもない。但し、藪は少ないので歩きやすい。まず、カニのハサミの片方である819mの標高点のあるピークへ向かった。ピークらしいところに辿りつくも標高点らしきものは見当たらない。(後で調べたら、標高数字の小数点以下の表示が無い物は標石の無い標高点だとのこと)
展望も無いので、写真だけ撮って、もう一方のカニのハサミのピークに向かう。岩場が出て来ていよいよピークが近付く。しかしながら、稜線伝いには登れない。古いリングボルトも見える。頂上へは無理かな、と思ったけど、稜線の右の岩場にクラックがあり2mくらい登ればブッシュ(小さい立木)を掴める。そこから上にもブッシュ伝いに登れそう。島地瓶がトライ。なんとかブッシュを掴めたようだ。そこに、お助けロープを掛けて皆で頂上を目指す。すぐに、TOPに到着。なんと、そこには3本のリングボルトが打たれていた。

【ピークから林道を見下ろす】

【ピークにて、カニのハサミポーズ】
古いマルチピッチの終了点のようだ。壁の全容を見たいと思ったが端に近づけない。林道からは150mくらいの標高差かな?取付からも100mの高さはありそう。
北側のハサミとの分岐方面に戻り、鞍部から岩壁の下に回り込んでみた。杉の倒木や棘のある植物のため厳しい藪コキとなる。

【岩場基部にて】

【ボルトの打たれたフリーエリア】
下部に到着し、見上げるとかなり立派な壁だ。一枚岩という感じでしっかりしている。
地形は、標高600m付近までが花崗岩で、その上に安山岩の塊が乗っているとのこと。この安山岩塊が浸食されて岩壁が出来たようである。壁伝いを左へ左へトラバースする。足場は結構悪い。チムニー状の部分やコーナーやカンテの部分は登れそう。上部の陽が当るところはまた別の雰囲気の岩かもしれない。赤っぽい岩に古いリングボルトが連打してあるところもあり、古い人が開拓したようだ。壁は広くて、300m近くありそう。左端に辿りつくと、そこには固定ロープがある。登り辿ると、立派なフリーのルートが3本見えた。ハンガーはステンレスでしっかりしている。右側は難しそうだし、かつ苔むしている。左側のルートは今でもしっかり登れそう。終了点のスリングは腐っていそうなのでこれは交換すべき。裏に回れば終了点に辿りつけそう。終了点の交換とハンガーの点検だけで登れそうだ。
岩場の偵察はここで終了とする。固定ロープを辿って下に降りると10分もかからないで林道に出た。

【固定ロープを伝って降りる】
それから林道を30分も歩くと、登山口に到着。
カニのアハサミ岩はアプローチも良く岩もしっかりした良いエリアでした。開拓の余地が十分あることを確信しました。
今日は、本当に充実した山行でした。島地瓶、マミリンお疲れ様。ありがとうございました。
【今回のルート。赤の部分がバリエーション】

