2006/10/22

広タキスラブ(大崩山系)  岩登り

<山行報告>
広タキスラブ(大崩山系)・・マルチピッチクライミング
【報 告 者】松井
【日   時】2006年10月22日(日)
【参 加 者】山道英二、松井清明

≪コースタイム≫     
【22日】 林道そばの駐車場(11:00)――下流側の滝(12:00)――取り付き点(13:50)――
3ピッチ目終了点(14:50)――取り付き点(15:30)上流側の滝15:55――林道そばの駐車場(16:55)

≪ 報 告 ≫
祝子川山岳会のロープワーク講習会を午前中に終え、広タキスラブを目指した。相棒は山道さんだ。武平谷を渡った林道脇の駐車スペースで準備を整えスタート。

「日本の岩場(上)」の解説の通り、右岸の樹林帯を登っていった。しかし、目印になるものは何も見つからない。20〜30分も登ると武平谷からはかなり高く離れてしまったので間違ったのではないかなと思い、谷に降りることにした。急な藪の斜面を懸垂下降を交えながら川底に降りたった。そこには、何と立派な滝(50m)が水しぶきをあげている。この滝を巻くには左岸を大きく巻くほかは無さそう。しかしながら、樹林帯を登り詰めるとそこには壁が立ちはだかっている。ここは、真直ぐ突破するほかはなさそう。ロープを出してブッシュと岩のミックス部分を登って行った。途中、アプローチシューズをクライミングシューズに履き替え更に直上。やっとの思いで左上の尾根に出ると200mくらい向こうに目指す広タキスラブが現れた。
林の中をトラバース気味に下ると、ところどころに赤やピンクのテープが見えてきた。ルンゼ状の部分に固定ロープが設置されていた。
ここが7月にボルトが抜けて滑落事故があったところのようだ。真新しいRCCボルトが数本打ってある。固定ロープは恐いので、使わずにフリーで抜けた。IV級以上のコーナーを10数m登るとそこから左にトラバース、固定ロープもしっかりしていたので積極的に使うことにした。
トラバースからハングを乗り越すとようやく広タキスラブ「左ルート(4級)」の取り付き点へ到着。

目の前には広大なスラブが広がっている。しかし、雌鉾岳の圧倒的なスラブを見慣れたものにとってはまだ平凡に見える。ルートも雌鉾岳の「美しいトラバース」の出だしの直上部分までのルートに近い。
ここまで来るのにハーネスも付け、クライミングシューズもシューズも履いていたので少しの休憩の後、クライミングスタート。天気は曇り時々晴れとそこそこの状態。

1ピッチ目はIV−とあって何処にもピンは見えない。左上気味とトポに書いてあったので左上にルートを取る。35mくらい延ばして終了点発見。しかし、古いリングボルトなので不安。
これを使っての下降時の懸垂下降は恐そう。クライミングダウン気味に、テンションをかけないように降りるしかないかなと思っていたら、10mくらい右上にも終了点を発見。こちらの方が新しい。しかもRCCボルトで捨て縄もしっかりしている。こちらが正規の「左ルート」のようだ。2ピッチ目はそちらへ移動。これから先には、2本もピンが見える(ちなみに1ピッチ目はピン0)。このピンを目指して直上。ちょっと難しい段違いを越える。

     【3ピッチ目をフォローする山道さん】
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これがV+級かな?まだ、時間があるのでもう1ピッチ直上。草付きの少し手前でピッチを切る。ここでタイムアップ。
帰りの藪こきの時間を考えるとここまでが限界。山道さんも結構疲れているようだ。高度的には半分より上まで来ている。快適な高度感だ。向かいの硯岩の壁も見事だ。硯岩と広タキスラブの間の極端に狭まった部分は「クロスケオテ谷」の核心部のようだ。この谷の遡行は超上級者向けだそうだ。沢靴よりもクライミングシューズがあると良いのではないだろうか。
しばし、展望を楽しんだ後下降へ移る。3ピッチの懸垂下降で取り付き点に到着。

     【向かいには硯岩が望める】
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帰りは、ピンクのテープを伝って左岸を下る。しかし、行きの時登った壁の付近でテープは無くなった。やはり、行きと同じルートを下ることに。今度は懸垂下降2回で樹林帯へ降りた。ここから、左岸沿いに出来るだけ沢から離れないように下ると林道に突き当たり終了。

     【武平谷を流れる3段40mの立派な滝】
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ここで、すでに17:00近い。ギリギリの時間配分だった。
6時間の行動中、クライミングは1時間。懸垂下降に30分。ほとんどがアプローチだったことになる。

山道さん、藪の中を引きづり回してお疲れ様でした。まあ、これも良い経験ですね。どんな、場所にでも行ける自信が付いたのではないでしょうか。
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2006/10/15

英彦山ハイキング  ハイキング

<山行報告>
英彦山(福岡)・・ハイキング
【報 告 者】松井
【日   時】2006年10月15日(日)
【参 加 者】(L)山道、増本、中野、荒木、今林、ACQ、松井
        
≪コースタイム≫     
別所駐車場(9:45)〜奉幣殿(10:00)〜中岳(10:56/11:13)〜南岳(11:19/11:27)〜鬼杉(12:12/12:55?)〜玉屋神社(13:27)〜奉幣殿(14:15/14:30)〜別所駐車場(14:48)

≪ 報 告 ≫
今日は、久々のハイキングだ。朝方、筑豊に所用があって来たので、そのまま添田町を通って英彦山に向かう。英彦山の山頂に立つのは何十年ぶりだろう。35年くらいかな?
天気は快晴。別所駐車場に車を止める。ここで、準備をして銅の鳥居から真直ぐ山頂に伸びる登山道に向かって南に向かう。すぐに、石段の登山道に出会う。ここには、ケーブルカーのようなスロープカー(後で調べたら、構造種別はエレベーターに分類、駆動方式は歯車のラック&ピニオンで自走だそうです)がある。最近(1995年)作られたようで、よそでは見たことが無いものだ。石段を少し登ると奉幣殿に到着。
ここから、本格的な登山道となる。ひたすら真直ぐ杉林の中の急登を登る。途中、幼稚園児らの団体さんを追い抜く。
そこそこ速いペースで進む。木々も少し色づいてきているようだ。
【山頂付近では紅葉が始まる】
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およそ1時間で中岳の上宮に到着。北側の広場に下りると、クライマーEさんら本体の仲間が出迎えてくれた。
【山頂にて集合写真】
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ここで、しばし休憩の後、全員で南岳に向かう。南岳山頂であれやこれや山座同定をする。結構遠くまで望めるもはっきりしないピークも多い。
南岳からは周回ルートをとろうということで鬼杉に向けて降りる。結構急な下り坂だ。途中で少しアクシデントもあったものの、材木石を通り、無事鬼杉に到着。ここで、昼食。鬼杉を見上げながらゆっくりと各人思い思いの昼食とする。
【鬼杉を見上げる】
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これから、大南神社、玉屋神社を通って奉幣殿に到着。このトラバースはアップダウンがあり結構なアルバイトを強いられた。
初めての縦走のキヨさんは平気な顔。これは、すごい「山や」になる予感。
ということで、英彦山の縦走は終了。その後、しゃくなげ荘でお湯に入り、それぞれ帰途に着いたのでした。紅葉はまだ、1ヶ月早かったかな?
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2006/10/7

鬼岳(大隈半島)  岩登り

<山行報告>
鬼岳(大隈半島)・・マルチピッチクライミング
【報 告 者】松井
【日   時】2006年10月7日(土)〜8日(日)
【参 加 者】藤山明彦他鹿児島黒稜会、松井

≪コースタイム≫     
【7日】植木(05:30) 〜〜八代IC==姶良IC〜藤山氏宅(08:00)〜鹿児島フェリー乗り場(8:30)〜桜島(8:45)〜垂水〜鹿屋〜根占〜鬼岳入り口(11:00)――サブマリンカンテ取付(11:30/12:00)---サブマリンカンテトップ(12:50/13:00)---取付 (13:30)――焼酎エリア――鬼岳入口(16:30)〜〜立神キャンプ場(17:00)
【8日】立神キャンプ場(8:30)〜〜駐車場――西岩稜取付(9:10/9:30)――西岩稜頂上(13:00/13:10)――西岩稜下(14:00)――焼酎エリア――駐車場(15:15)〜〜鹿屋〜垂水〜桜島(17:00)〜鹿児島鹿児島中央駅(17:45)〜姶良IC(19:00)〜植木(21:30)

≪ 報 告 ≫
7日(土)早朝に植木を立って鹿児島に向かった。今日から、鹿児島黒稜会の鬼岳合宿に参加させてもらうことにしたのだ。
午前8時に姶良IC近くの藤山氏の自宅に立ち寄る。僕の車で鹿児島市内から桜島に渡り、垂水、鹿屋、根占と通って立神集落の少し先から林道に入り、鬼岳の入り口に車を止めた。すでに二台の車が止めてある。黒稜会の先発組のようだ。
ここから、山道を数分歩くと第1の分岐へ。左に道をとって、水の無い谷を渡り急な斜面を30分程度登ると第2の分岐へ到着。ここから、鬼岳南峰の壁の下を奥(東)に向かって進む。すると、サブマリンカンテの岩場に到着。ここで、昼食休憩とした。
クライミングの準備を整え、いざ出発。藤山さんから僕に1ピッチ目のリードを譲ってもらった。顕著なカンテ沿いの快適なルートだ。
ボルトも適度な間隔で設置してある。思いのほか簡単に1ピッチ目を終了。奇数ピッチは松井リード、偶数ピッチは藤山リードで登っていった。最終ピッチは藤山リードの番であるが僕にリードを譲ってくださり、楽しくサブマリンカンテの頂点に立つことが出来た。
この間、6ピッチを1時間弱。結構速いペースで来てしまった。もう少し楽しめる余裕があると良かったのかな?
ピークから数m手前に降りた所から、北面に向かって懸垂だ。20m近くの下降でブッシュ帯に到着。そこから、急な山道を10分程度下れば取り付き点へ。あっけない感じのルートでした。でも、ロケーションは抜群の快適ルートでした。初心者のトレーニングには最適かも。

  【快適なクライミング】
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その後、ショートルートで遊ぶことにした。「焼酎エリア」の「メインフェース右側」に向かった。でも、この「白波スラブ中央(5.10d)」は難しい。
藤山さんも僕も1ピン目から先へ進めない。目に見えないくらい細かいコケがびっしり生えているようだ。スラブに強い「モカシム」でもこれは手強い。
結局、このルートは登れず、左の「白波スラブ左(5.8)」に逃げることに。でも、このルートには終了点は無く、立ち木から懸垂下降をする羽目に。このエリアは難しいということで、20m隣の「メインフェース左」の「無双フレーク(5.10d)」に挑む。
マスターオンサイトを狙ったが敢え無く敗退。でもムーブは繋がったので次は大丈夫だろう。でも次に来れるのは何時の日になることか・・・
藤山さんは見事フラッシュングで突破。さすが。
この後「No.1クラック(5.9)」などで遊んで、16時過ぎには下山。今夜は立神公園キャンプ場で宴会だ。海沿いのキャンプ場は古いがきっちり炊事場もトイレもある。何せ、この海沿いのキャンプ場だ。最高のロケーションに何も言うことは無い。
早速、ビールから飲み始め、楽しい一時を過ごし、皆さんが揃う頃にはもうすでに出来上がってしまい何も覚えていない・・・・(いつものことだけど・・・)

  【キャンプ場からの開聞岳】
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翌日は、メインイベントである「南岳西岩稜黒稜会ルート」へ。今日もパートナーは藤山さんだ。心強い!
昨日の第二分岐から左に別れ、急な山道を登ると西岩稜末端へ到着。
スタートの1ピッチ目、ここはルート図から見ると2ピッチ目になるようだ。チムニーをにじり登ると右に越えろという合図。
なんか変だな。でも、思い切って右のカンテに出てみる。しかし、ここからの直上は難しい。
右手の藪を掴んでなんとか乗り越えた。あとで、聞いてみると右へ出るのが少し早すぎたようだ。
チムニーを越えると安定な場所に出る。右手の樹林帯を伝って登ってもこの場所に出ることが出来そうだ。立ち木でビレイ。
ここからは厳しいスラブが始まる。出だしは右手の草付を使える。さらにチョンボかもしれないけど更に右側の岩にも足が置ける。
今日は藤山さんにも昨日の「無双フレーク」で見せたようなキレが無い。まだ酒が残っているのか、昨日の疲れか・・・思わずA0になってしまう。フォローの僕もA0多用で乗り切ることに。

  【厳しいスラブは続く】
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このピッチを含め3ピッチが5.10cとされるところだ。しかしながら、フリールートの5.10cとは比べ物にならないくらい難しい。どのピッチもぎりぎりのフリクションを使ってのムーブを強いられる。マルチはスピードが命と割り切り、フリーには拘らず(言い訳)
A0の嵐で乗り切る。その後は一部藪が出てくるものの、バックに錦江湾、その後ろに開聞岳と最高のロケーションのクライミングが続く。まるで、富士山をバックの北岳バットレスのような感じだ。すぐ左手の北峰から西に伸びるクロコダイルピークでは、中尾さん達がピークから懸垂下降で降りながら支点整備を行っている。シルエットがかっこいい。

  【ルート整備中】
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ここまで、藤山さんとずっとつるべで登ってきた。やがて、ドームと呼ばれるピークに到着。南東側のはるか下に昨日登ったサブマリンカンテが望める。米澤先生達5人のメンバーが頂上にたどり着いたようだ。北側には谷を隔ててじゃんけんリッジが望める。西側からグー(ナックルピーク)、チョキ(フィンガーピーク)、パー(パームピーク)だそうだが少し無理がありそうに思える。が、本当に特徴的な岩峰で、九州ではここだけだろう。

  【じゃんけんりっじ】
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  【サブマリンカンテを見下ろす】
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南峰の頂上にはもう2ピッチだ。藤山、松井の順に登る。最後のピッチをリードさせてもらったが、この8mの5.10bも本当に手強い。やっぱりA0に逃げてしまった。頂上からの展望も高度感満点。常緑樹林帯の中にすっくと伸びた岩峰の上は快適、快適。
しばし、眺望を楽しんだ後下降へ。頂上にはペツルのハンガーに鎖がつけられており完璧なビレイポイントが出来ている。8ピッチ目の登り始めの地点まで2回の懸垂で降りる。ここから、南側の樹林帯を懸垂下降3回(距離は短いのだが、ロープが引けないといけないので)で、岩峰の基部へ到達。ここで、靴を履き替え岩峰沿いに急な樹林帯を下る。このルートは今朝方、会長の三穂野さんが枝を切ったり赤テープを巻いたりと整備されたルートだ。急斜面だが快適。20分ほどで今朝方の第二の分岐点に到着。

ここで、昨日のフリーエリアに向かう。三穂野会長や米澤先生達がわいわいと賑やかに登っておられた。合流したところで皆で山を降りることに。谷を渡ったところの少し下流でこの地点から湧き水となっている水場でくつろぐ。
駐車場にたどり着き、今日長崎まで帰る都野さんを含め3人で鹿児島に向かった。

  【鬼岳をバックに集合】
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快晴の空の下、素晴らしい仲間に恵まれ快適なクライミングを堪能することが出来ました。鹿児島黒稜会の皆さま本当にありがとうございました。
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