2006/5/14

屋久島-障子岳アクセス概要  岩登り

今回の永田登山口からのアクセスの概要図をUPしました。

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「下の岩屋」=「林吉岩屋」と表記されているものもありますが、林吉岩屋はずいぶん下流のようです。

全体の写真は、

http://photo.www.infoseek.co.jp/AlbumPage.asp?un=128825&key=1565616&m=0

です。パスワード付;syouji




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2006/5/13

屋久島-障子岳(その3)  岩登り

<山行報告>
屋久島−障子岳西壁「工藤−ゴアルート」登攀
(III−偵察および帰途編)

【日   時】2006年4月29日(土)〜5月5日(金)
【メンバー】米澤弘夫、藤山明彦、中尾敏広(鹿児島黒稜会)、松井清明(熊本労山)
≪コースタイム≫     
  5月3日(水) テラス 〜 前障子 〜中障子取り付き 〜大障子取り付き 〜イ谷
          障子谷 〜 下の岩屋
5月4日(木)  下の岩屋 〜 登山口 ==バイク== 永田集落==バイク==尾の間
5月5日(金) 尾の間 ==車== 宮之浦 ==フェリー== 鹿児島 ==車==植木

≪ 報 告 ≫

 屋久島での4泊目の夜は、昨日と同じ岩場のテラスで迎えた。最後の350mlのブランデーを分け合って味わう。明日の水は一人当たり400cc程、残りを夜と朝の食事用に使うこととした。無線でサポート隊と連絡を取ると、イ谷のコルまで水と食料をボッカしてくれるようだ。それならなんとか頑張れそうだということでテラスでの最後の夜を過ごした。その夜に僕の右目に異常が生じた。眠っている時に、涙が止まらず痛みが激しい。なんとか朝を迎えたが、右目はほとんど見えていない。曇りガラスのコンタクトレンズを嵌められたようだ。しかし、左目だけでなんとか歩けるので予定通りの行動をとることとした。
 この日も晴天、昨日と同じく6ピッチの岩場を登り返す、昨日と逆に、今日は米澤が奇数ピッチを、松井が偶数ピッチを登った。
前障子岩まで達した後、東端のブッシュ帯から立ち木を支点に中障子との鞍部に懸垂で下る。この時点でサポート隊からの補給は得られないことがわかった。ネマチから岩峰群を越えてイ谷のコルまではガスがかかっており通過が困難とのこと。こちらから眺めただけでも厳しさがわかるルートだ、それもうなずける。だがしかし、この時点で水は誰もほとんど残っていない。中障子を見上げると登れそうにないことはないがそこまで頑張る価値のあるピークには見えない。数本のボルトを打つ必要があるだろう。中障子はパスして南面を回り込み急なルンゼを詰めて、大障子との鞍部に達する。ここから、大障子を見上げると、濡れた草付を右上し左に回り込めば登れそう。1本ボルトを打てば何とかなりそう。だが、やはり気力・体力とも限界に達しているわれわれは、ここで終了とした。南面のブッシュを下り、懸垂下降を交え更に下るとちょろちょろと水が流れている地点に到達。ここで、やっと一安心。水が飲みたくなるので行動食も控えていたのだった。更に懸垂を交えて下ること1時間あまりでイ谷へ。右岸沿いに下って倒木帯の迷路のような地帯を過ぎ、障子岳の岩壁を回りこむと障子谷に出会う。そこからは、もと来た道を戻って下の岩屋に到着。ここで、最後の夜を過ごし、長かった今回の山行はフィナーレに向かった。帰りの道は迷うことも無く、6時間あまりでスムーズに登山口に生還できた。
 ここから、バイクで永田集落へ!のどを潤した後、西部林道を通って、屋久島灯台、大川の滝を経て、尾の間に向かった。ここで、サポート役を引き受けていただいた谷口さんの家にお世話になることに。JRホテルの温泉に入って6日間の汗を流した後、ビールを買いだして谷口さんの自宅に到着。刺身やなべも準備してあり、「三岳」を飲みながら久々の普通の食事に大いに盛り上がった。
 翌日は谷口さんの車で宮之浦まで送ってもらい、病院へ向かう。専門医はいなかったが、一応診てもらって鹿児島の専門医への紹介状をもらった。午後のフェリーで鹿児島に向かい、眼科で見てもらったところ、角膜が細菌に感染し、目を見えなくしていたようだ。車で自宅まで帰ることが無理なので申し訳ないが中尾さんに家まで送ってもらうことに。22:00頃自宅着。中尾さんはすぐにJRで鹿児島にとんぼ返り。本当にお世話になりました。
 今回のこのような山行は生まれてはじめての経験でした。でも、なんとかついていくことができ満足です。体はぼろぼろですが充実したボッカ、藪こき、クライミングの6日間でした。
米澤さん始め鹿児島黒稜会の皆様本当にありがとうございました。

【地図】 永田岳(1/25000)
【参考】 鹿児島黒稜会HP (鹿児島県の岩場案内)
http://www2.synapse.ne.jp/kokuryoukai/1-1.html
「屋久島の山岳」 大田五雄 著(八重岳書房)
「やぶこきまあの足音 屋久島編」 熊本ヤブコキマーズクラブ

写真は今回のメンバー、左から藤山、中尾、米澤、上;松井

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2006/5/13

屋久島-障子岳(その2)  岩登り

<山行報告>
屋久島−障子岳西壁「工藤−ゴアルート」登攀
(II−登攀編)

【日   時】2006年4月29日(土)〜5月5日
【メンバー】米澤弘夫、藤山明彦、中尾敏広(鹿児島黒稜会)、松井清明(熊本労山)
≪コースタイム≫     
  5月1日(月) 取り付き点 〜 16ピッチ 〜 岩場のテラス
5月2日(火) 岩場のテラス 〜 6ピッチ 〜 前障子岩 〜 岩場のテラス

≪ 報 告 ≫

 障子岳を渡ると倒木帯を避けるため、川岸を避け上へ上へと登る。目の前が大きく開けると、白いスラブが迫る、ようやく取り付き点に到着だ。下の岩屋から2時間弱というところ。テラスに上がりこむとボルトが一本あり、これが目印だ。

  ここで、オーダーを決める。藤山さんと中尾さんとでペアを組み先行。なぜか、中尾さんのザックが異様に大きいように思える。米澤さんと僕とでペアを組み、彼らに続くことになった。登攀の準備を整え、さあ出発というところでトラブル発生。なんと米澤さんのロープが無い。ザックの本体と蓋の間に挟んであったとのこと。障子谷から取り付き点までの間で落としたようだ。仕方が無いので、米澤さんと僕は9mmシングルで登ることとした。1ピッチ目の出だしはちょっと難しいスラブから始まる。藤山・中尾組は藤山さんリードで空身で取り付く。うまく草つきを利用して登るのがこつだ。米澤・松井組は松井リードで取り付く。僕のザックは小さいのでザックは担いだままとする。途中、ボルトは1本のみ。最初の1ピッチはいつも緊張するものだ。ビレイ点でほっと一息。ボルトは少ないが、ペツルのハンガーなので安心だ。その後、つるべで2ピッチ、3ピッチ、4ピッチとスラブを直上。いずれも30〜40mのピッチであるが、途中のボルトはない。5ピッチ目は結構渋いピッチだ。途中にボルトも3本と、他のピッチに比べ多い。右の草付から左へトラバースして再度草付へ。ここまで来ると結構草付の登り方に慣れてくる。まあ、腕力で思い切り越えるのみなのだが・・・。5ピッチ目を越えるとテラスへ!先行の藤山・中尾ペアがルートを間違えて右側に逸れてしまった。ここから、米澤・松井ペアが先行することとする。左上後、更にスラブを上へ上へ。このあたりでもう何ピッチ目なのかわからなくなってしまった。天気は快晴。永田川とその周辺の深い森が足元に広がるようになる。

 後で調べたら、9ピッチ目とのこと、松井のリードでクラック沿いに登った後、右のクラックに数mのトラバースすべき地点に出てくる。ここは、ボルトにクリップ後、3〜4m程度クライムダウン気味に降りてテンションをかけてトラバースすると良いようだ。右手の草付のクラックに入って少し直上するとビレイポイントが出てくる。次の10ピッチ目はそのまま草好きの直上だったが、リードの米澤さんが終了点のボルトを見逃し右へのトラバースに入ってしまった。途中、立ち木でランニングを取り、右のカンテに出て直上するもロープは一杯。とりあえず、ボルトを打ってビレイ点を作った。セカンドの松井はビレイ点を見つけることができたのでそこにクリップし、米澤さんが付けた立ち木のランニングのヌンチャクを回収することに。これが結構難しい。途中に走っていたクラックにカムを噛ませてそれを支点に右へトラバース。ヌンチャクを回収して再度左にトラバース。なんとか正規のルートに戻れほっと一安心。大きなテラスに出てひとまず大休止。ここから、少しの藪をこいて次のピッチへ!ここから、3ピッチで前障子岳の前衛フェースを終わりブッシュ帯に入る。しかし、忠実につるべで登ったこと以外にはあまり記憶の無いピッチだった。似たようなピッチでどれがどれだか区別が付かなくなった。ひどいブッシュ帯を右側から強引に回り込みピークの藪でピッチを切る。しかし、ここでもまた大きな問題が・・・ザックに着けていたアプローチシューズが無い。このあたりは風が強く、下へのコールは届かない。仕方ないのでロープは解いて藪の中を下降。10mくらい下ると、靴が片方、もう片方と見つかった。ほっと安心。藪の中の終了点は位置が悪いようでもっと右側の立ち木にビレイ点を変更。ただし、ここではビレイの必要なし。大きな立ち木から10数mの懸垂で「風のコル」に降り立つ。ここは、名前の通り、風の通り道で猛烈な風が通り抜けるため寒い。
 ここからが、15ピッチ目。ちょっと厳しい。が、空身で登るほどでもない。松井リードで一旦左側のカンテに出てフレークを使って右上。岩がかなり風化していてぼろぼろと欠ける。掴みやすいホールドほど危険だ。しっかり吟味したホールドを使って慎重に登る。右に回りこみ、ハング下でピッチを切る。16ピッチ目は人工ルート。米澤リードでアブミの架け替えで登る。ただし、3ポイントのみ。後続の為に、アブミは残置することにした。このピッチを抜けると、頂上稜線の藪になる。ここで、後続を待つ。藤山さんもザックが大きいので空身で登り、後からザックを引き上げる方針だ。ただし、この方法はザックの引き上げに大変な腕力を使うことになる。後続のメンバーが16ピッチ目で難渋している。後で聞くと、風にアブミが舞い上がり上のアブミが持てないとのこと。あぶみ登攀の場合は最上段のステップに立って次のアブミが取れるようにボルトが打ってあるのだから仕方ないでしょう。

 16ピッチを登り終えると猛烈な藪こきが待っていた。石楠花、ヤクザサ等に阻まれて一向にペースは上がらない、が距離も短かったのですぐに最後の頂上下岩壁に出る。石楠花はつぼみが大きく膨らんでおり、もう一週間もすれば綺麗な花を咲かせるはずだ。ここで、壁の南側に快適なテラスを見つけビバークとする。米澤さんは以前にもビバークした地点だ。4人が横に並んでも寝ることのできる広さだ。ただし、水は得られないので少し不自由だ。
 南側は大きく切れ落ち、永田歩道の稜線の下に永田川の本流がネマチのクボと右谷に分岐しているのが見える。永田岳から北に向かう鋸状の稜線も見事だ。ローソク岩も確認できるがこのアングルからは迫力に欠ける。
 ここでは、水を始め、担ぎ上げた食材のみで過ごすことになる。できるだけ少ない水で食べられる「マーボ春雨」や暖めるだけの「スパゲッティ」などだ。「クラッカー」はのどを通りにくいのでかえって水分が必要になる。酒は米澤リーダーの厳しい管理の下、一日ブランデー350ccと決められた。中尾さんが飲まないので、三人での分配だ。岩場でのビバークで、僕は居心地の良いスペースを見つけ眠ることとした。しかし、夜半に顔に冷たいものが・・・小雨になったようだ。あわてて、みんなの居るタープ下にもぐりこむ。朝になったが、岩が濡れていて小雨も時々ぱらつく。様子を見ることとしてしばらく待機。天気予報では午後から晴れるとのことだ。ここは、携帯(DoCoMo)はつながった。9:00過ぎには岩が乾いてきたので、頂上岩壁に向けてスタートすることとした。

ここからが、17ピッチ目とのこと。松井リードでスタート。正面からバンド伝いに右上。一部、微妙なポイントが一箇所あるがバランスで越える。50m一杯伸ばして立ち木でピッチを切る。18ピッチ目米澤リード。19ピッチ目は中間点から左に移って正面のフレークを使って越える(5.10aくらい)のが正解のようだがランニングが一本も無いため怖い。小さめのカムが決まったのだがやはり慎重を期して右のいやらしい草付のルンゼへ!ルンゼが終わると草付のままハングだ。笹をつかんで強引に越える。かなりの消耗。後続の藤山・中尾組は正面のフレークよりも更に左に移り、一本ボルトを打って越えた。20ピッチ、米澤リード。21ピッチ、松井リード。ここは簡単なスラブだが風化が激しくぼろぼろだ。ルートを少し左にはずしてしまい、支点のボルトを見逃してしまった。ブッシュ帯までもう少しで届くところだがここでロープは50m一杯。右下を見ると金属色に光ったボルトが見えた。仕方が無いので慎重にクライムダウン。緊張の瞬間だ。なんせ50m近いランナウトだ。なんとかボルトにヌンチャクをかけてほっと安心。そして、22ピッチ目、最後のピッチだ。米澤リードの番だが、松井に譲ってもらった。草付のクラックを抜けてブッシュ帯に入って長い長いクライミングは終了した。

 前障子岳のピークまではまだまだ藪こきが残っている。猛烈なブッシュ帯を30分くらい進むと前障子岳の最後の岩峰の下に到着。これにはビンタ岩という愛称が付いている。ビンタとは魚の頭のことだ。その頭を切り取って据えたような形の岩だ。正面から登った人は誰もいないようで、ボルトも無い。ボルトがあれば5.10の後半か5.11の前半くらいのグレードだろう。長さは40m程度だ。結局、南側に回りこみ、ボルトを一本打って、10mの懸垂下降をしてブッシュ帯に降りる。そこから急な藪をかき分けて更に急になったルンゼを登る。ここでは、一応ロープを出す。藪のルンゼを上り詰めると前障子岳の頂上だ。ここまで登り詰めた人が何人いただろうか。おそらく、両手に余ることは無いかもしれない。ここからの展望は雄大。中障子岳は良く見えないが、大きなハングを持った大障子岳の岩峰が目の前に迫る。この大障子のピークが永田岳本峰を1(I)として12(XII)番目となるようだ。大障子から南に向かって岩のピークが永田岳に向かって連なる。それらのピークの間はイ谷、ロ谷、ハ谷とト谷まで名前が付けられている。ネマチのコルを越えるとネマチに至って更に永田岳本峰に達する。永田岳本峰からは鹿の沢のある右谷の詰め部、そして永田川を隔てて永田歩道の長大な尾根が望める。北西方面には永田の浜が手に取るように近い。到底、3日間かかって達したとは思えないほどの距離に見える。
 米澤さんは頂上に懸垂用のボルトを打って正面壁を下り始めた。途中4本のボルトを設置。後から、ここを懸垂で下ったがやはり登りは厳しそうだ。時間切れなのでそのまま同じルートを戻る。懸垂支点に捨て縄をおいて今朝ほどのテラスに到達。
 
 写真は、前障子岩(ビンタ岩)
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2006/5/9

屋久島-障子岳(その1)  岩登り

<山行報告>
屋久島−障子岳西壁「工藤−ゴアルート」登攀
(I−アプローチ編)

【日   時】2006年4月29日(土)〜5月5日
【メンバー】米澤弘夫、藤山明彦、中尾敏広(鹿児島黒稜会)、松井清明(熊本労山)
≪コースタイム≫     
  4月29日(土) 自宅(4:00)〜8:30のフェリーにて宮之浦へ!〜バイクにて永田集落
            を経て林道終点へ〜2時間30分の行動でビバーク
4月30日(日)  ビバーク地点より永田川左岸沿いを辿り下タカヨケ沢を越えて右岸に渡
渉、坪切谷を渡ると再び左岸に渡渉20分あまりで下の岩屋へ
5月1日(月)  下の岩屋上部から永田川を右岸に渡渉障子谷を渡り取り付き点へ! 
          クライミングスタート

≪ 報 告 ≫
 連休初日の早朝、自宅を車で出発。一路南下し鹿児島を目指す。今回は鹿児島黒稜会の計画に加えてもらった山行だ。皆さん、顔見知りだが実際の山行に同行したことはない。若干、不安もあるが期待も大きい。8:30発のフェリーで屋久島に向かう。ここから、若干のアルコールも入って懇親会が始まる。空は曇り、だがこれから天候は回復する見込み。船外の空気が心地良い。
 13:00頃、屋久島宮之浦港に到着。ここからはバイクだ。中尾さんのバイクが100ccなので荷物を背負って、後ろの席にまたがる。米澤先生と藤山さんは50ccのバイクなので各自荷物だけ縛りつけ出発。生活用具とクライミングギアを含め25kgはあるだろうザックが肩に食い込む。途中、タラの芽を採集して永田集落から数km奥に入った永田岳登山口のもう少し先まで、バイクが行ける所まで進む。ここで、バイクと下山後の温泉グッズ等をデポしていよいよ深山に分け入る。
 トロッコの軌道跡を辿って進むが、途中で崩壊しているところが多くあり、その後のルートファインディングが難しい。この辺りはずっと左岸沿いに道を取れる。ところどころに、ピンクの蛍光色のテープや赤テープ等が張られており、これを見逃さずに進むと割とまともなルートがとれる。赤テープは過去の米澤先生がつけたものだ。ミズノミ沢(ミズトリ沢)を渡り、下トリゴエ沢にぶつかる。ここまでおよそ2時間30分。下トリゴエ沢を渡るとルートが複雑だ。夕暮れも迫ってきたので、米澤さんと中尾さんは宿泊の準備、藤山さんと僕はルート偵察に向かう。前方をスラブで遮られるので大きく高巻くことになる。ルート偵察を終えテン場に戻ると、すでにてんぷらの準備中。屋根は簡単なフライ。焚き火も始まり、先ほど収穫したタラの芽はてんぷらにして食べると美味だ。アルコールは度数の高いウオッカとウイスキー、おぉ藤山さんのザックからビール出現。大いに食欲がわく。というわけで、入山記念の夜は更けていくのであった。
翌日も晴天、ここから昨日偵察したスラブの巻き道を通り左岸を忠実に辿る。ここで、若干のトラブル。本来は左岸沿いで良いのであろうが右岸に渡渉し、右岸沿いを1時間あまり歩いて再び左岸へ。10回近く来られている米澤さんにしてこの有様。如何に難しいルートファインディングかが予想できよう。永田川本流の渡渉は足を濡らさないで渡れるところを探すのは結構難しい。左岸に戻り下タカヨケ沢を渡ると、ここから右岸道へ!永田川は広い段丘を持つ川のため、中流域ではどちらかに段丘が形成されており歩きやすい。しかも、この段丘はキャンプ適地でもある。坪切川を越えると再度左岸に戻る。ここから20分あまりで今夜の幕営地、「下の岩屋」に到着。とっても快適な幕営スペースだ。屋久島でも本当に奥深い森という感じだ。ここで、夕食の準備。明日からのサバイバル行動に備えようとするがいまいち気合は入らない。天気は快晴。アルコールにも満たされ、星空を眺めながら、明日のクライミングの無事を祈りつつ眠りについた。
翌朝も快晴。岩屋の少し上から永田川を右岸に渡渉。右岸沿いに1時間も歩くと、障子谷に出会う。障子岳はますます近づき巨大な威容を示すようになる。高度を上げて行くとようやく障子岳の西壁に到着。ここから、長い長いクライミングの始まりだ。
                                           (その2へ続く)
【アプローチ途中から障子岳の岩壁を望む】



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