2006/3/22

比叡山III峰「ハングの果てに見た夢は」  岩登り

<山行報告>
比叡山III峰登攀「ハングの果てに見た夢は(右ルート)」

【日   時】2006年3月19日(日)
【メンバー】洲鎌猛雄、松井清明
≪コースタイム≫     
  取付点(9:30)===4ピッチ目終了点(12:10)===終了点(13:00/13:10)――下降―-取付点(13:30)
≪ 報 告 ≫
 今年初めての比叡山に出かけることにした。昨年もちょうど同じ日程で登っている。今回の相棒は洲鎌さん、心強い。
 しかし、朝から雨模様。金曜日に西都山岳会の阿万会長に電話したところ「午前中はなんとか登れるのでは」との言葉を信じたものの、今日はほぼ絶望かも。とにかく、待ち合わせ場所のIII峰下の水場に向けて車を走らせる。高森を過ぎた辺りでやはり無理と判断し洲鎌さんにTEL。今日は高千穂で買出しをして「麓屋」にて沈殿と決めた。いつものスーパー「アズーロ」で買物をして11時頃には麓屋に到着。雨に煙るIII峰を眺め明日の天気の回復を願った。コタツの中でのんびりすごし、夕食の準備をしていたら阿万さんが来られた。阿万さんは「庵」に行かれるとのことでちょっとさびしいなと思っていたら、賑やかなピナクルの若手軍団7名が到着。4月から東京に転勤(帰る)になるモッチーの送別会ということで宴会は盛り上がった。「麓屋」の宿帳を見ると、2年前の5月、モッチーにとっての初のマルチがスタートしたのもここ麓屋からだった。
 明けて、日曜日は晴天、だが風が強く結構寒い。雨具をウインドブレーカー代わりにしてルートに臨むこととした。敗退はなかろうと10.5mmのシングルロープ一本とする。リードは空身とし出来るだけ負担を避けた。岩場のところどころにミツバつつじが咲いており気持ちが良い。
【ルート概要】
1ピッチ;40m、5.11−;「天空への階段」と同一ポイントから左斜上へ、後厳しいスラブの直上。
2ピッチ;50m、5.11−;極小ホールドを拾ってのスラブの直上。50mロープ一杯。
3ピッチ;35m、5.9;更に直上。
4ピッチ;20m、5.11;ハングを右側から豪快に越える。フリーのショートルートなら5.11aくらいか?(浮石注意)
5ピッチ;30m、5.11;オフウイドズからトラバース、クラックも。
6ピッチ;25m、5.8 ;やさしい

【内容】
 1ピッチ目;洲鎌リード
気合を入れてスラブを左上。途中濡れているところがあり、この辺りから目一杯厳しくなる。ホールドは極小、立ち込みも微妙、やはりA0になってしまう。セカンドももちろんA0だ。
 2ピッチ目;松井リード
1ピッチ目とほぼ同じようなスラブの直上だ。核心部はやはりA0に、スラブとしては極限に近いのでは?ショートルートの「サメハダスラブ(5.11)」をきっちり登れるようでなければ無理かも・・・50m一杯伸ばして立ち木の奥の終了点にてビレイ。ルート上の支点はほぼRCCボルトだ。
 3ピッチ目;洲鎌リード
若干やさしくなるとはいえVI級のスラブであることには違いない。やがて核心部のハング下にてビレイ。
 4ピッチ目;松井リード
ここからの2ピッチ目が本日の核心だ。まずはハングの根元まで直上しここから右へトラバース気味にハングを越える。何故かここでスリップしてテンション。気を取り直して再度トライ。ハングを越える前に立ちこもうとした足元の岩が浮いている、これには十分注意が必要だ。ハングを越えたところにA0用の支点がうまいところに設置してある。フリーでのやる気をそぐように誘われ思わず使ってしまった。ハングを越えたらすぐに終了点。ここは、不安定なポイントだがロープの流れからここで切ったほうが良さそう。
 5ピッチ目;洲鎌リード
オフウイドスというかスクイズチムニーというか大きなクラックを直上し左に越える。更に左にトラバース後クラックを直上。ここで洲鎌は初めてカムを使った。このピッチもやはりA0に。
 6ピッチ目;松井リード
時間的には順調に進んできたが、いよいよ最終ピッチ。ここは始めの段違いを越えるところで若干悩んだが一番やさしかった。着実に終了点に到着。「白亜スラブ」ルートの終了点と同じところだ。結局「天空への階段」ルートと「白亜スラブ」ルートを斜めに繋いだことになった。
終了点で洲鎌を向かえてクライミングを終了。厳しいが充実したルートだった。
下りは、西都山岳会の阿万さんに教えられたように右手に取った。1回だけ懸垂があるものの支点のカラビナも設置してあり、わかりやすいルートだ。ルンゼを下ると水場のすぐ右手に降り立つことができた。これは最短ルートだ。
今回のルートは、残念ながらA0の多用となってしまったが比叡山の数多いルートの中でも秀逸なルートであるように思える。もっと鍛えて、スムーズにフリーで登れるようになりたいものだと思った。
パートナーの洲鎌さん、本当にありがとうございました。お疲れ様でした。
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2006/3/8

「鞍岳」直登新ルート  ハイキング

<山行報告>
鞍岳(1,118.3m)(阿蘇外輪の山)・・ハイキング

【報 告 者】松井
【日   時】2006年3月8日
【参 加 者】松井(単独)

≪コースタイム≫     
  植木(10:00) 〜〜伏石登山口(10:43/10:50)――女岳(11:50/12:00)――鞍岳(12:06/12:10)---造林記念碑(12:30/12:36)---伏石登山口(12:45)

≪ 報 告 ≫
 今日は仕事の調整のための休日。雑事が多くあまり時間が取れそうにない。そこで、近くの鞍岳に登ることとした。天気は夕方まで晴れの予報で気温も高そうということで、「きゃめる」さんのHPで報告されていた「鞍岳」の新ルートを登ることにした。鞍岳は、自宅から30kmちょっとのところにある一番近い1000m峰だ。平日だというのに登山口付近の駐車エリアは一杯。100m位登ったところにスペースを見つけ、ここからスタート(標高;580m)。天気はぼやっと霞んだ春特有の雰囲気だ。「森林コース」を登って行くと「造林記念碑」に出会う。ここから、右手に赤テープの目印のついた新道に分かれる。このルートは女岳に直接突き上げる尾根伝いに引かれているようだ。3m間隔くらいという大量の赤テープに導かれて登っていく。右手は造林地帯、左手は二次林のようだ。迷うことなく一気に登っていくと両側とも自然林帯となる。急な岩場も出てくる。少し、踊り場のような所にも出るが基本的には急登。標高1000mを超えるところまで登ったところで赤テープは右側に回りこんでいる、が構わず直上。この辺りは、ルートがなくても藪こきではなくどこでも歩ける。一気に高度を稼ぐと背の低いスズタケ帯になる。すぐに反射板が設置してある女岳山頂だ。このルートは、森林コース、パノラマコースに比べ、もっとも快適なコースだろう。ただし、岩場の急斜面があるので初心者用に固定ロープを設置したほうが良いかも。したがって、下りには向かない?
花の季節にはさらに快適だろう。どんな花が咲いているのだろうか?女岳で少し休憩、すぐに本峰に向かう。数人の登山者に出会ったが、あれだけ多くの車の人たちは何処?山頂での展望はいまいち。春霞でぼんやりしている。時間もないので「森林コース」を一気に駆け下った。短い時間の割には充実した山行でした。

【 山 域 】阿蘇外輪(熊本県)
【 地 図 】鞍岳(1/25000)
【ガイドブック 】なし

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2006/3/5

早春のハイキング(黒峰からトンギリ山)  ハイキング

<山行報告>
黒峰〜トンギリ(緑川源流の山)・・ハイキング

【報 告 者】松井
【日   時】2006年3月4日
【参 加 者】松井(単独)

≪コースタイム≫     
  植木(8:05) 〜〜栗藤登山口(10:25)――黒峰-トンギリ分岐(11:30)――黒峰(11:50)---黒峰-トンギリ分岐(12:05)---トンギリ山(12:20/13:20)――小川岳分岐(14:25)---小川岳登山道分岐点(14:55)---栗藤登山口(16:15)――植木(18:30)

≪ 報 告 ≫
 今日は朝から良い天気だ。春の陽気になる気配が感じられた。ちょっとスタートは遅れたが、8時過ぎには家を出ることができた。今日はできたら向坂山から北西に伸びている黒岩谷を遡行して向坂山に登り、黒岩山との鞍部から同じ地点に下る、沢登り+藪こきのバリエーションルートを取るつもりだった。が、矢部に近づくと三方山と向坂山をつなぐ稜線は真っ白。沢伝いでは寒いと思われた。1000m以上には雪が残っているようなので、ハイキングコースに変更。しかし、少しはアプローチを偵察してみようと思い、舞岳集落の先の小川岳登山道との分岐を過ぎ、さらに上流に向かってみた。が、すぐに林業作業中の車に行く手を阻まれてしまった。待っておくのも嫌なので潔くハイキングコースに変更。約6km北上(下流側)して栗藤集落に向かった。ここが、黒峰への西側からのルートの登山口である。ここまで植木からおよそ80kmの行程であった。2,3台の駐車スペースのある地点に車を留めた。
準備を整え、すぐに東側に向かう舗装道路を登る、まもなく黒峰への登山道が分岐する。標識は丁寧だ。栗畑の間の山道を登っていくと杉の植林地帯になる。この辺りから少し雪が残る。展望もなく快適ではない樹林帯を詰めると手前の鞍部に達する。この辺りからさらに雪ははっきりしてくる。数センチ程度だがすこぶる歩きにくい。アイゼンをつけようと思ったが黒峰分岐までの辛抱だと思い、靴のインサイドエッジを利かせて登る。程なく、東側が明るくなり鞍部へ到着。この地点には西郷隆盛休憩地との標識がある。その昔、この峠を越えた西郷の一行はどんな出で立ちだったのか偲ばれる。ここまで、1時間あまり。雪のためペースが上がらなかった。
 鞍部にザックを置いて黒峰まで往復することとする。小さいピークを超えると萱の急斜面が始まる。途中で、降りてこられる年配の夫婦とすれ違った。程なく黒峰の山頂。西側は萱の原、東側は杉の植林、あまり快適な環境とはいえない。ただし、展望はすこぶるよい。空も真っ青だ。ここでは、写真だけにとどめすぐにトンギリ山に向かうこととした。鞍部から東側の急斜面をトラバースしてトンギリ山の南側に回りこみそこから一息で山頂に。「トンギリ」という奇妙な発音は「トンガリ」のことなのか?名に違わぬ見事な尖峰だ。山頂は草地で、ここからの展望も最高。北に先程の黒峰、東向かいに祇園山・揺岳、北東にははるか遠くに真っ白い三角形の山頂を戴いた祖母山が望める。すぐ南側には小川岳とその奥に向坂山が、そこから西に向かって、三方山、稲積山、遠見山、矢筈岳と連なって見える。山頂でゆっくり昼食とする。先程、黒峰ですれ違った老夫婦も近くで昼食の準備だ。気温も暖かく、風のないところでは昼寝に最適の環境だ。1時間ばかり休んで、南側に伸びる稜線伝いに進んでみることとした。ここは、二次林か三次林だろうが落葉樹の多い尾根だ。春にはどんな花が咲くのだろうか?秋の紅葉のころは見事だろうな。そういうことを思いながら高低差の少ない稜線上を1時間あまり歩くと、舞岳から小川岳に向かう登山道にぶつかる。ここは、以前小川岳に登るとき2度ほど通ったことがある。この登山道を舞岳に向かって一気に下った。林道に出て、舞岳、赤木、尾ヶ分と集落がある。直線距離は短いようだが山襞を縫うように進むので全行程5.5kmもあった。ようやく栗藤に到着。
今回の累積標高差は約1000m、歩行距離は13.6kmだった。早春の一日を有意義に過ごせた一日だった。

【 山 域 】緑川源流域(熊本県)
【 地 図 】緑川(1/25000)
【ガイドブック 】なし


写真は黒峰山頂から祖母方面を望む
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