2006/1/30

日向神(寿老人岩)マルチピッチルート登攀  岩登り

<山行報告>
日向神(寿老人岩)マルチピッチルート登攀

【日   時】2006年1月29日
【メンバー】洲鎌猛雄(フリー、福岡県)、松井清明(フリー、熊本県)
≪コースタイム≫     
  取り付き点(9:50/10:00)===終了点(13:15)――懸垂下降―-取り付き点(13:30)
≪ ルートの概要 ≫
≪ 報 告 ≫
 初めての日向神のマルチルートに挑むことにした。パートナーの洲鎌さんと組むのは、昨年の祖母コシカケ岩に続いて二度目である。
 28日の大山町の野下宅での宴会を終え、二日酔い気味の体調で日向神に向けて車を飛ばした。9:30ちょうどに「愛のエリア」下駐車スペースに到着。
いままで、フリーの岩場である「愛のエリア」に向かう途中、右手の壁に伸びるマルチルートがいつも気になっていた。長友さんのHPの情報によると、ここが「パウダー」らしい。ということで、準備を整え、いざスタート。
 1ピッチ目は最初の支点が遠く、簡単には取れそうもないということでプレクリップを行うことにした。木の棒の先にヌンチャクをつけて引っ掛けようとするが、なかなかうまくいかない。そこで僕が洲鎌さんの肩に乗ってクリップを行うことに。1ピッチ目は洲鎌さんリードで取り付く。しかし、しょっぱなからフリーはとても無理、いきなりA0だ。かかりの良い棚で体を支え、上のヌンチャクを掴みに行くがこれも結構厳しい。洲鎌さんは、足のほとんど使えないフェースを腕力で強引に越えた。その上方15mでピッチを切る。このピッチ、悔しいけど僕はA0でも登れなかった。ロープにぶら下がってやっとヌンチャクに届く有様。この後の、クライミングの厳しさが案じられる1ピッチ目だった。
 2ピッチ目は僕の番、直上していくが、行き詰ってしまった。右側の違うルートと思われる2本縦に打たれたリングボルトにランニングを取って上を目指すが、なかなか難しい。そこそこかかるポケットを両手で持って体を上げようとするが右足のスタンスに力を入れても左足がかからない。左側のポケットも考えたがいまいち恐くて手が出ない。ビレイ点が右にあるので落ちたら大きく振られてしまう。3〜4度試みたが、これは無理と判断して、洲鎌さんに「替わって!」と泣きを入れる。信頼できるパートナーだから少し甘えもあったようだ。ここで、洲鎌さんにリードを譲る。洲鎌さんは左側のポケットをうまく使ってクリア。さすが!これを越えて、左側に回りこんでもまだまだ続くバランシーなスラブ。今度は、洲鎌さんが苦戦。2度フォールして、リードを替わった。替わったは良いがめちゃ甘いホールド(そんなもの何処にあるの?)の連続。膝まで使って何とかクリア。ここが、ピッチの区切りだが先まで行けそうなので継続する。更に、極小のホールドを使ったスラブの連続。またまた、行き詰ってしまった。敗退用のカラビナのあるポイントにどうしても届かない。何度かトライしたが、ここでもあきらめて洲鎌さんにリードを替わる。洲鎌さんが登ってきたが、ビレイポイントが一本になるため不安。Zクリップになるが下のピンのヌンチャクにはクリップしたままで登ってもらう。洲鎌さんも何度かトライしたが登れず再度交代。今度は右足のポケットを左足に置き換え、右足を更に右にとばす。すると、左足のポケットの上の縦の隙間にうまいこと左足がひっかかった。なんとか、ヌンチャクを掛けることが出来た。ちなみに、ここまですべてA0、でも極限のクライミング。
 ロープの長さは十分なので、ここでピッチを切らずに更に上を目指す。だが、本当の核心はこれからだった。甘いスラブの連続。核心部は、左手で数ミリの縦の段差をガストンで耐えて右手で極小のホールドを持って右足を上げる動作。「ダメッ!!」とフォールしてしまった。ここは、直上のスラブなので思い切りのムーブができたのだが・・・でも、二度目のトライで何とかクリアできた。さらに厳しいムーブは続く。ようやく、ハング下の横クラックに届いた。ここから左へのトラバースだけど、スタンスは苔むしてずるずる、ほとんど手だけのムーブとなる。やっとのことでビレイポイントに到着。しかし、ここから上は完全な人工、A1というよりA2だろうか?フリーのルートと思いアブミを置いてきたからにはもう登れない。ここで、終了とする。
ようやくフォローの洲鎌さんを迎える。3時間半あまりかかってしまった。きっちりとした終了点があるため、古いシュリンゲを捨てて、用意してきたシュリンゲに替えることにした。ここから、懸垂下降。何のことはない、50m×1回で降りられた。あれだけ苦戦しても50mしか登っていなかったとは・・・・
 このルート名前は分からないけど、「愛は勝つ(5.10b)」や「毘沙門天(5.10d)」の1ピン目から2ピン目のスラブと、「ごめんねムササビ君(5.10a」の中間の厳しいフェース、「狸の背くらべ(5.11a)」の極小ホールドのムーブの全てを一緒くたにしたような、めちゃ厳しいけど、楽しいルートでした(A0でも)。結局このルートは何だったのでしょうか?当初の、「パウダー」という名前は完全に忘れてしまっていました。
 洲鎌さん、お疲れ様でした!パートナーありがとうございました。今度は、本当の「パウダー」をリベンジしましょう。


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2006/1/9

今年初めての山行  ハイキング

<山行報告>
高岳(阿蘇)・・ハイキング

【報 告 者】松井
【日   時】2006年1月8日
【参 加 者】松井(単独)

≪コースタイム≫     
  植木(5:35) 〜〜色見−山鳥駐車スペース(6:30/6:40)――鍋の平キャンプ場(7:25)――日の尾峠(8:07)---東峰(10:55)---高岳(11:10)――中岳(11:30)---倶利伽羅谷上部(12:30)---山鳥駐車スペース(13:55)

≪ 報 告 ≫
 今年(2006年)初めの山としてはやはり熊本の代表的な山を選ぶべきであろう。となると、ヒゴクニ(1592m)の高岳となる。今日は天気も良さそうだし、寒くもなさそうなので、早朝から準備をして出かけた。色見近くの林道では、一部凍ったところがあり少しヒヤッとさせられる。たが、交換したばかりの新しいタイヤは、良く雪に食いつく。1時間あまりで山鳥の駐車スペースに到着。準備を整え、車道を辿って鍋の平キャンプ場を目指す。前原集落の少し手前で左に曲がってしまったようだがなんとかなるだろう。まっすぐ進むと案の定、道は無くなった。少し杉林の藪をこいて、キャンプ場手前の正規の道に無事飛び出した。キャンプ場を過ぎ、日の尾峠に向かう。峠付近は雪道。スタッドレスタイヤの跡があるのみ。まだ早いのか誰もいない。
ここから日の尾尾根登山道へ入る。雪は20cm程度で硬く、登山靴がめり込まないので快適。左手の1248mポイントより高度を稼ぐと、背後の根子岳の形が映えてくる。右手のツベツキ谷を隔てて竜尾根の岩稜が目立つ頃になると、吹き溜まりの雪が深くなり、かつ傾斜が急になってくる。標高1400mを過ぎる頃には股下までの雪の踏み抜きがあり、ますます登高が厳しくなる。傾斜も急で寅ロープが設置してあるところもある。ロープを掘り出しそれに掴まると、体重が分散されるのか踏み抜きが少なくなり結構登れる。だがしかし、ますます状態は厳しくなり10m進むのに10分かかるような感じになる。右に左に昇りやすいルートを選びながら何とか進む。もう限界かなというところで、急に雪質が硬くなり、踏み抜きが少なくなる。喜び勇んで進むとすぐに東峰に到着した。標高1,500m付近でかなりあせったようだ。ここ迄で、1時間以上のロス。
東峰付近では、山頂付近を覆っていたガスも徐々に晴れてきて最高のコンディションとなった。高岳に向かう途中、仙酔尾根から登ってきた一人の登山者に出会う。高岳では休憩もそこそこ中岳に向かう。この途中で数名の登山者とすれ違う。中岳からはルートを南に取る。火口縁を回って登ってきた二人の足跡があった。この付近は雪も少ない。ところどころで、火山性ガスが出ているようなところもある。この付近は過去2回逆コースで通ったことがある。その2回とも強烈な寒さで閉口したところだ。だが、今日は暖かく快適。1496m地点からの高岳の展望が良い。これが肥後の名峰だと実感させられる光景だ。この地点の西側から南西に向かって下る。さらに火口縁を真っ直ぐ西に向かうルートと分かれて、1346mポイントを目指す。もう登山ルートらしきものは無い。が、溶岩塊のガレなので歩くのには困らない。倶利伽羅谷が回りこんだ南側の小さな尾根を越えて下って、少し藪をこくと登山道に出会った。地図上の一般ルートと比べると1km近いバイパスになる。ここから、長い長い登山道〜林道を丸山を左に眺め、元の行儀松付近を通って下ると、やっとのことで朝の駐車ポイントに到着。実質歩行時間は7時間程度とかなりのアルバイトであった。カシミールで測ると、累積標高差1145m、歩行距離17.8kmとなった。だがしかし好天にも恵まれ充実した山行となった。

【 山 域 】阿蘇山−高岳(熊本県)
【 地 図 】阿蘇山、根子岳(1/25000)
【ガイドブック 】なし

写真は、中岳火口縁よりの火口
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