少し前。背筋を痛めてしまっていろいろと作業が出来なくなっちゃっていた。
そんな時に限って、うちの鶏糞使ってる市内の有機農家から鶏糞のオーダーが入る。
だましだまし鶏小屋の中の鶏糞を袋詰めして、ようやく引渡し。
「ゴメンえらい時間かかっちゃった。」
「いえいえ、作業がなければ僕が詰めればいいんですけど、こっちも遅れちゃってて。」
「まあでも、そろそろこういう時の事考えて、他でも手配できるようにもしといた方がいいよね。」
「それが・・・他にはないんですよ。」
「へ?!そう?」
それからいろいろ話をしてみると、たしかに無い。
そりゃそうなんだ。
このあたりの担当家畜保健所管内の農場の名簿なんて、もう何十年も同じ顔ぶれでそれが年々減っていくばかり。
ただでさえ畜産農家が減ってるのに、ましてや平飼い養鶏なんてねぇ・・
「ホームセンターの鶏糞?」
「いやぁ〜勘弁してください。笑」
だよね。
大手のケージ飼いの鶏糞なら山ほどあるけど、そういう鶏糞とうちのような平飼いの糞とは全く別物だもんね。
(運動しているか?全く動けない状態なのか?によって家畜の糞の状態は全く違うものになります。加えて、抗生物質や殺菌剤、農薬の使用の有無でそれが鶏糞に残留するかどうか?がありますので肥料として仕上がりが別物になります。)
鶏糞にしろ卵にしろ、平飼いの良質なものが増えていかないのは、やっぱ、この仕事がきついから。
無投薬畜産のリスクは個人経営じゃないとなかなかおかせないからねえ。
休み無いし、リスキーだし。
いつも万全の体調で朝を迎えなきゃならないから深酒出来ないし(笑)、鶏の保険なんてないし(笑)。
どこにも行かず、体がオンボロになるまで、ずっとここでこんな仕事してるなんて。
子供の頃、ヘビとかカエルとかに悪さしてその罰が当たったか、どこかで何かにとりつかれたかしたんだな、俺。
はぁ。。。。。(笑)
最近はクマが出るから、夕方のイヌの散歩に早めに出る。
2匹になったイヌを連れて(画像中央三角頭の日向山の横から流れてくる)名水百選・尾白川の河原でトレーニングがてら遊ぶ。
新しく来たイヌが途中まで違う家・街場にいたイヌだから変テコなイヌで、なんでそうなっちゃう?って感じで面白過ぎる。
きっとね。
このきつい仕事続けちゃったのは、命を育てるのが面白過ぎたからだね。
いろんな煩悩と引き換えだったけど、命と付き合うのは、面白過ぎる。
山が色づき始め、朝夕の空が綺麗です。
という事は空気が乾燥してきたということですね。みなさま風邪にご用心ください。
