「こんにちは〜〜!」
連休中、道路に近い場所で作業をしていると、通りがかりの品川ナンバーの車の後部席の窓が開き、見知らぬ小学生女子から大きな声をかけられた。
・・・何だろ?これ。しばらく考えて。
もしかしてこれは、ディズニーランドやキッザニアの係員に接してる感じ?
だとすれば「こんにちは!ようこそ白州へ!君はどこから来たの?」って大きな身振りで返さなきゃいけなかったのかな?
“ヒヨコにさわろう”ってタイトルで農場開放して子供たちに遊びに来てもらっていたのはもう10年程前。
ヒヨコに触って鶏に餌をやって卵を集めて、その産みたてを目玉焼きにして食べて、図書館から借りてきた農場の絵本を農場で読んで、卵を出荷する段ボールを広げて絵具で大きな絵をかいて、それから森を通って川に降り水遊び・・
それで農業のリアリティを感じてもらえたら、なんて思っていたけど。
伝えるべきリアリティがもうちょっと違うのかもな。
東京には体験をサービスしてビジネスにしてる所はいっぱいありそうだもんね。
今同じように農場開放をやっても、同じくくりにされちゃうね。
ねえ。リアルな農場のオヤジはさ。いつも仕事に追われてて家畜の成長や作物の作柄を心配してて、日に焼けて疲れてて。いつもちょっと不機嫌なんだよ。
作業中は、会釈を返すのが、精一杯なんだよ。