晩秋。
森の木の葉はすっかりこげ茶色になって。
北風が吹き始めれば、それですっかり吹き飛ばされて。
白州は冬になる。
「また何か来てるねぇ。」
朝、農場の周りをイヌと歩くと、ケモノの臭いが残っている。
何が来たのか?何頭か?何処から来たのか?どのルートを通ったか?何のための臭いか?何が狙いか?奴等は今どういう状態か?か?か?か?
それを推理して生態を調べて対策する。
まあ、完全に囲うなりケージ飼いのように自然から隔離してしまえば、それで作業はお終いなんだけどね。
それをしないで、家畜と自然の接点を探しているから永遠に仕事がある。(大げさW)
あれとこれとそれとあれ、知識と知恵をつないでまとめて解を求める。
それが有機畜産てやつ。
しかもこの頃は「移住したい先ランキング」みたいなのの上位に出てくるのがこの北杜市だから。
つまり森が切り開かれてどんどん宅地になっていて。
ケモノたちの暮らしぶりの変化も急だ。
今まで使っていた獣道に家が建ち、飲んでいた湧き水が切られ、糞の溜め場に電柱が立ち、夜も車が通る。
彼等は彼等で学習しなきゃ生き延びれないと思っているだろう。
ケモノたちの勉強も永遠に続くし、こっちの追加の対応も永遠に続く。
新聞を読んでいると毎日こうもいろいろあるもんだ、とあきれるぐらい毎日ある。
これなんか。。。
https://dot.asahi.com/dot/2018110800021.html?page=1
これ、財務省のセクハラ次官もそうなんだけど、俺と同世代のオジサンで。
東大なんてすごく勉強しなきゃ入れないよねぇ?フツーにその勢いで総合的に人間について勉強してたら、こうはならんよねぇ?
こんな人権感覚の連中が、社会のこういう地位にいて、何かしらの決定権を持っている。
まだその程度の人間社会しか作れていないのだから、例えば、憲法改正なんて、極めて慎重に議論しなければ、危なっかしいと思うでしょ。普通。
なんでそうなる?
どうしてそういう行動する?
こういう社会になる?
どうやったら歯止めが利く?
考え続けて解を求めていかないと。
ヒューマンサイエンス・人間科学の分野の学問をもっと大事にして研究しないと文明が滅びるって、こんな俺でも思うぞ。
(「この神社の床下にタヌキがいる!昨日来たやつ!」
うんうんそうだね。ここじゃあんまり鶏舎に近いから、ちょっとご遠慮いただく方法を考えよ。)
