少し前、朝刊の社会面にある芸能人夫婦の妊娠が載っていた。
まあ、その日は他に大きなニュースがなかったって、ただそれだけの事かもしれないけど、一般紙だったし。
違和感あったな。
だって妊娠しただけでしょ?
この後順調に生育するのか?無事出産出来るのか?まだわかんないじゃん。
これも少し前、「七五三の予約はお早めに」っていう写真館の折り込み広告に、「妊婦さんのお写真撮ります」っていう企画が書いてあった。ドレスアップした妊婦さんの写真ものってる。
これも何かな。
何事もなく事が運ぶのが大前提、のような気がする。
困難を伴う出産になった場合、この写真の扱いはどうなるのだろう?
たしかに医学が発達している。産科の医療も相当な進歩なのだろう。
普通に妊娠すれば普通に大きくなって普通に出産するのが当たり前というレベルなのだろう。
でも、そうじゃない可能性をまったく考えない世の中ってどうなんだろう?
すごく便利になって、すごくスピーディーに物事が動いて、アクシデントがないのが至上命題という経済や消費生活になっていると思う。
その感覚に引っ張られちゃってるんだと思うけどサ。
だからって、自然現象や生命活動の本質は変わらない。
自然現象に「絶対」なんてこと、ないよ。機械じゃない。
「多分・・大丈夫だ・・と思います。」
お客さまからの注文の電話。
その返事が、まあ、曖昧なこと曖昧なこと。
ケージ養鶏が、庭先養鶏から不確定要素を取り除くために、どんどん発達どんどん機械化どんどん大型化どんどん企業化していったのと、まぎゃくの事をやってるからねぇ。
言い訳ばっかしてらんないんで、明日も頑張って産んでもらおう。
「大丈夫です!多分ですけど!!」
(画像はアウトドア職人「雀家」
https://www.facebook.com/suzumeya
のスタッフさんがちょっとした腹ごしらえに作ったうちの卵のフレンチトースト。アラスカバーチシロップがミソ。おいしそ!)
