金曜日の朝、ヒヨコが来た。
専用の段ボール箱に入ったヒヨコを抱え、ヒヨコ部屋へ行くと入口の犬が興味津々。
年上の方の犬は「ああ、ヒヨコね。」って感じだけど、年下のムクムクは「ヒヨコヒヨコ、きゃー!」ってなる。
落ち着け落ち着け。
暖かくしてある部屋に一羽一羽放していく。
放すときにくちばしを飲み水にちょんとつけてやる。
「水はここだよ。」ってことなんだけど、まぁ、やってもやらなくても変わらない。うちの儀式みたいなもん。
1月2月、鳥インフルエンザ対策なんて予定になかった作業をずっとやっていたから、遅れに遅れてしまっていて心配だったけど、何とかとりあえず受け入れが出来た。
ホントにとりあえずだけどやれやれだな。
春?いやまだだけど、春の準備。
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今回は連絡ミスがあってオスが入ってなかったな。
メスばっかり。
以前農場開放日「ひよこにさわろう」の時に、ヒヨコにさわっていたおとーさんから
「これ、オスはどこいっちゃうんですか?」
って聞かれた。
そう、農場開放日なんてやってるとそういうことに気づいてもらえる。
(だから、やるんだけどね。気づいたおとーさんナイスです!)
採卵種ではオスメス鑑別された後のオスは、ごく一部が動物園のライオンなんかのエサになったり、移動動物園で使われたりする他は、そのままビニール袋に入れられ処分されます。
「一酸化炭素なんか使うんですか?」
ってヒヨコ屋さんに聞いたら
「そんな(コストがかかる)ことはやんない。」
と教えてくれました。
たしかにそんなことしなくても袋の口閉めとけば、孵化したすぐですから死んでしまいます。
その話をそのおとーさんにしたら
「太らせてお肉にしたりとかしないんですかね?」
とまた、ナイスな質問。
「肉用の品種に比べると(同じ量のエサを食べて太る)効率が悪いですからね。」
畜産て、もう生まれたときからぎっりぎり効率追及してますから。
(それで今の売り場の値段なんです。)
牧歌的な要素が入り込む隙間はどこにもないんですよね。
だからって、命の現実感から離れていってはいけないと思います。
何とかお伝え出来ればと。
おっともうこんな時間。
さて、現場に出かけます。
まだまだ風邪の季節です。ご自愛ください。