採卵養鶏をやっている。
丁寧に毎日緊張して飼っていても、なかなか思うようにはいかない。
毎日産まれる卵の中には「はねだし」と呼んでいる出荷出来ない卵がある。
大き過ぎたり小さ過ぎたり、きれいな卵型になっていなかったり、殻が薄くて運送に耐えられなかったり。
生き物だから当たり前なんだけど、毎日何パーセントかでそういう卵が産まれる。
原因は、親鶏の健康状態だったりケモノや強風なんかのストレスだったり。
いろいろ。
スーパーに出回るのは出荷出来るものだから、目にするのはいい卵ばかりだけど、その卵を生産するのには必ず数パーセントのはねだしが出る。
言い方を変えれば、出荷する卵の生産には、数パーセントのはねだしが必要という事。
どんなに丁寧に慎重に飼っても、それは必ず起こる事で、
商品棚に並んでいる卵しか知らないとスルーしちゃうけどね。
だから私たち生産者は、排卵という母性の繊細さに感謝して畏怖する。
(し、うちでは出来るだけ差が無い値段ではねだしも売る。)
新聞やニュースを見ていると、
世の中のオヤジやその予備軍やオヤジをとりまくオバサンやオバサン予備軍は、どうしても男女平等の観念が理解できない、したくないんだなと思う。
男の方が、能力があって、男が中心。
だから社会を家庭を支配する。
なわけないかんね。
いつの時代のどこの宗教・哲学の世界観を引っ張り出してきたんだか?
それで未来が開けると思ってるのかな?
学校を卒業して社会に出て、数値化できる経済の結果ばっかを求められ続けると、そのまま歳を取ってもこんなんなっちゃうのかな?
いやむしろ中学生みたいな感覚のオヤジっている。
教科化された道徳で国家主義を教えるより、生物の授業を増やした方が、この国は前に進むよ。
さて選挙です。
実はいろいろ突っ込みどころ満載の政治状況なんですけど。
なかでも改憲問題に注目しています。
今の枠組みのままだとろくに議論もしないで改憲を強行するのは決まっていますが、強行したい政治勢力の憲法草案は、個人や女性の人権が制約されるような草案になっています。
ここで30年以上休み無く畜産をやってきました。生き物について知りたかったからです。
休まず家畜を飼ってきて、やっとようやく言えるようになりました。
男女・オスメスが社会的に平等でないという社会は、有り得ないのです。
私は、これについて真剣に考えない政治勢力にはNO!と言います。
投票日7月21日。期日前投票はもう出来ます。
どなた様も、ぜひ、選挙にお出かけください。
(画像じゃわかりにくいですね。 はねだし卵たちです。)
