先日、縁あって市内の高校のSSH研究発表会に行ってみた。
(SSHスーパーサイエンスハイスクール事業・以下文科省HPより
「文部科学省では、将来の国際的な科学技術関係人材を育成するため、先進的な理数教育を実施する高等学校等をスーパーサイエンスハイスクールとして指定し、学習指導要領によらないカリキュラムの開発・実践や課題研究の推進、観察・実験等を通じた体験的・問題解決的な学習等を平成14年度より支援しています。」)
ま、高校2年生が理科数学、または国語外国語でテーマを決めて1年間自由研究をするというやつ。
それの発表会。
体育館に設けられた会場で、大書きされた資料やデータを前に53のグループ・個人発表がずらり。
地元の環境調査やら生物の基礎研究やら数学の仮説検証やら文学の解説やらやらやらやら。
ほぉ〜って感心するものから高校生らしいもの、おまえら中学生かっ!Wってものまで、もちろんいろいろあるんだけど、それはそれでとても楽しい。
うん、楽しい。すごく楽しい。
で、ちょっと気になったのが、理科の実験系の研究のいくつかで、実験の基本条件が調査対象と比較する対照物の条件がバラバラだったんだよね。
紙飛行機を飛ばすのに自作の装置を作ったのはすごくいいけど、そのゴム使ってるうちに伸びてこない?
植物の栄養状態の追跡はもうちょい厳密に光線まで管理しないと個体差出るで。
ヒューマンサイエンスで数値化するには調査数が少な過ぎちゃう?
とかとかとか。
資料の行間から頑張った感が伝わってくるんだけどね。
生徒のみなさん、条件をそろえましょう。
(先生!そこ大事なとこですから、どうぞちゃんと指導してやってくださいな。)
農業の業界で、時々見かける民間技術の商品広告。
「これで収量アップ!」「美味しくなる!」「農薬が減らせる!」「・・!」「・・!」「・・!」
でもこれ、データがなかったり、比較対照がされてなかったり、感覚だったり。
科学的根拠を欠くものも多い。
業者のみなさん、怪しい商売だと思われますから、条件をそろえましょう。
(消費者のみなさん!そこは大事なとこですから、どうぞちゃんと見極めてくださいな。)
