一匹80円という値段がつくテントウ虫のお話。
野菜を作っているとその木に虫が集まってくる。
トマトやナス、ジャガイモなんかのナス科の植物には、特にアブラムシっていう小さな虫が住み付き(ゴキブリではありません)作物を酷く食い荒らす。
それでは収穫が上がらないので、農薬=殺虫剤を何回もまく。
でも農薬はまく方も大変だし環境にもダメージがあるから、出来るだけ農薬を使わないで栽培する方法をみんなで考えてるんだけど。
自然に居るテントウ虫がアブラムシの天敵である事はよく知られている。
ある研究者が
テントウ虫がずっと作物について居てくれればアブラムシを全部食べてくれるんじゃないかなんて考えて
じゃ飛び回らないように品種改良したらどうだろう?なんて考えて
長い年月をかけて農水省の研究所で交配を重ね、品種改良に成功したというお話。
その値段が一匹80円なり。
https://lovely-lovely.net/business/maff-5
まあまあ。
“それより天然のテントウ虫がいっぱい住み着いている畑にすりゃいいじゃんか“
とか
“いやいや、そもそも虫食いの野菜だってちゃんとした価格で買えばいい”
とか
いろいろ意見はあるんだろうけど。
17年かけて選抜・交配し続けた研究者に敬意を抱かずにはいられない。W
養鶏が養鶏という産業になり始めたのが150年ぐらい前。
鶏のヒヨコも選抜・交配を150年ぐらい続けて現在にいたっている。
こちらもいろいろ知的所有権的な血統や交配の技術があって1羽おおよそ300〜500円(生まれたてのヒヨコの段階で)。
自分で交配孵化させても同じものにならないような工夫があって、ヒヨコ屋さんから買い続ける。
命に値段がつくのが農業の世界。
値段がつく命に毎日接しながら、もう一度命について考え続けるのがお百姓の仕事。
毎日必死。
(いろいろ事情があってあちこち旅をしてうちに来たこの番犬修行中。
仔犬当時は¥150,000.-ほどしたようですが・・・昨日は散歩中にサルのウンチ食べて怒られましたWWW)
