また、季節がめぐって、この美しい新緑の山の麓にも、渡り鳥がやって来ている。
養鶏家としては、チラと、渡り鳥が運ぶ鳥インフルエンザの事が気になったりするけれど。
まあ、そんな事は、海を渡って地球を旅する彼らのスケールからすれば、小さなことにも思える。
その「渡り」。
研究者の間でもまだまだ謎が多いとされるそうな。
海を渡り赤道を超え、嵐で迷いながらも目的地にたどり着く。その能力は何によるものなのか?
目に見える目印、地球の磁場、太陽の位置、夜空の星、匂いなどなどが挙げられてきたのだけれど、現在の結論は「それらを全て動員する」ということらしい。
(「鳥!驚異の知能 道具を作り、心を読み、確立を理解する」ジェニファー・アッカーマン 講談社ブルーバックス)
そうそう。
養鶏でも古い教科書を読んでいると「鶏には味覚や嗅覚がない」みたいな事が書いてあるけど、ぜ〜んぜんそんな事はなくって!
ちょっと悪くなった餌をごまかしてあげようとすると「何これ・・」って食べてくれないし。
もちろん目はいいし、耳もいいし。
その視覚聴覚をまとめる力も充分ある。
うちの犬と他所の犬は違うってぜんぜんわかるし、うちの軽トラじゃない軽トラが農場の入口に入っ来ただけで警戒するから、それは違いがわかってるってこと。
ちょっと餌の時間が遅れるとぶ〜ぶ〜言うし、サルが近くにいると教えてくれるしね。
ね。
だからまあ、手抜けないし、一所懸命やるんですけどね。W
で。
その知能は肉鶏でも同じで。
肉鶏だってうちの鶏と全く同じ鶏ですから。
普段フツーにいっぱい食べてる鶏肉は、肉鶏の首はねて血抜いて羽根抜いてお肉にしたものですからね。
普段フツーにいっぱい食べてる鶏肉は、こういう知能のある動物のお肉だよ、って事をちょっと覚えといてくださいね。
連休で、ほ〜〜〜んとに良い季節。皆さんお出かけで、農場の周りも車が多いです。
日常から離れてみて、自分以外の生き物に触れる機会も多いと思います。
ヒトは光合成出来ませんので、何かを食べて生きています。自分以外の生き物の事に思い巡らすお出かけになる事を祈っています。
良い休暇をお過ごしください。
