まあ当たり前なんだけど。
鶏をたくさん飼っていると、ときどき、鶏が死ぬ。
事故だったり、病気だったり。
他に、「弱って死ぬ」事がある。
これは説明するのが難しいのだけれど、ちょっとしたことで弱って死ぬ事がある。
ちょっと具合が悪くて、食欲がなくて、ぼーっとしてるときに、体が冷えたりすると、弱って死ぬ。
まあ小さな動物だからね。
もちろん気付けばケアするけど、たくさん飼っているから、見落としがあったり、手遅れがあったり。
(大規模農場だともっと多いけどね)
うちはほぼ外で飼ってるようなものだから、鶏も陽を浴びて風にさらされて暮らしている。
だから、この「弱って死ぬ」っていうのが厳しい冬にときどきある。
結局、体が丈夫でないやつが冬で淘汰されてしまうんだな。
一羽でも多くいて欲しいから手間をかけるんだけど、冬を越せないやつは越せないんだよな。
「二十四節」なんてのがあって
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%8C%E5%8D%81%E5%9B%9B%E7%AF%80%E6%B0%97
一年の節目節目を刻んでいる。
立冬から大寒までが冬。
それがおもしろくて。
大寒を過ぎると、その「弱って死ぬ事」があまりなくなる。
養鶏なんだけど、自然にやっているから、自然になる。
季節の、何か法則のようなものに動かされて、その中でしか、自分も鶏も、物事は起こらないように感じる。
その大寒を越えた。
たしかに日は伸びて、陽射しが戻り始めている。
まだまだ寒さの厳しさはこれからなんだけど、あと少し。
生き残った鶏と春を迎える。
あと少し。
あと少し。