オダキュー江ノ島線大和駅のそば、うちのタマゴを扱ってもらっている自然食品店ヘルスロード
http://www.hrh.co.jp/ の三浦テンチョーから電話がかかってきた。
「ジョージさ〜ん・・・」
聞けば、お店のお客様から「このタマゴはいったいどういうタマゴなんだ?」
というご質問をいただいて、現物(そのタマゴ)をサトー(うち)に送って聞いてみてくれ、というリクエストなんだって。
アハハ!
いいですよぉ〜、こういう洒落っ気のあるお客様。お答えしましょう!
とはいうものの、やっぱ同業他社、他所さまの生産物にコメントするのもいかがなものかとの思いもあるから、やんわりと、一般論と技術論でお返事することにする。
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届いたパックを開けてみる。
ラベルを読むと・・・
こりゃフツーのケージ飼いのタマゴですね。
エサのこだわり・・・
これといったうたい文句も書かれていないから多分フツーのメーカーの配合飼料。
(遺伝子組み換え未使用とか特別な添加物とか逆に無添加とかならば、それだけで大きなコストになるからラベルにでっかく書いてあるはず。)
タマゴは・・・
赤いカラのタマゴ、赤玉。カラの色のあせ具合からすると産卵後期のニワトリのもの。
直売所とかもあるみたいだから、若いニワトリが産んだ鮮やかなカラの色の黄身の盛り上がりがはっきりしてるようなタマゴは、そちらで優先的に売るのだろう。
(ケージ飼いでたくさん飼っているとそういうことが出来る。)
食べてみる・・・
うわ!黄身の色が真っ赤! 真っ赤ってことはないか。でも俺的には「真っ赤」。
久しぶりにこんな赤いの見たなぁ。
トウモロコシとか乾燥牧草(アルファルファミール)とか草とかじゃ出ない色。
パプリカ抽出物といわれる飼料添加物か他の赤い色素が出る系の添加物じゃないと出ない色。
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もういちいち、ふ〜んとかほう〜とかへぇ〜とか言いながら、ながめたり食べたり。
ついでに商品名、ネットで検索してみたりして。
なるほどねぇ〜結構人気のタマゴなんだ。
あぁ、それでお客様、テンチョーのところに持ってきたんだぁ。
うちのはなぁ・・
うちもこんな風にしたほうがイイ?宣伝下手だもんナ。
でもなぁ・・
伝えたいことが別のところにあって、手がまわってないんだよナ。
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最初の電話で
「お忙しいところ、すみませんけど・・」
なんてテンチョーと話してたら、通話の途中に
「あ、今ジョージさんのタマゴ売れました。何かちょっと足りなかったそうで、自転車飛ばしてタマゴだけ買いにいらしたみたいですよ。」
ですって。
ありがたいなぁ・・
売らんがための努力より、「わざわざ」(たかがタマゴのために!)のお気持ちに「添えるような」農場になっていく努力にエネルギー使いたいと思ってます。
行動をひきおこす感情。
その感情を振動させられるような「たかがタマゴ」を生産するための努力。
すみません。
わかりにくくて・・地味で・・・売りにくくて・・・