タマゴの出荷用の段ボールと米ぬかを仕入れに甲府に行った。
大きな本屋さんの前を通りかかる。
う〜ん・・どうしようかなぁ・・あんまり時間もないけど・・う〜ん・・えい!
駐車場に車を止め小走りでお店に入る。お目当ては料理やレストランの雑誌「cafe.mag」。
あったあった。
タマゴを届けている三軒茶屋のカフェカフェさんが巻頭で紹介されている、と聞いていたので探したのだけれど、さすがに専門色が強い雑誌だから地元じゃ見つけられなくて。
http://www.cafecafe.info/2011/05/cafecafe-2011-05-25.html
ぺらぺらめくる。
へぇ〜これって一日密着取材ジャン。へぇ〜ふ〜ぅん。
この記事、いい感じでページが出来ている。
お店の雰囲気、よく出てる。
三軒茶屋の駅からちょっと離れたところにあるcafecafeさん。
お店を開いてもう十年。ご夫婦二人でカフェをやっている。
カフェで十年。
言葉で言うほど簡単じゃないよな、きっと。
味はもちろん、その間お客さんを飽きさせない工夫をしてるってことだもんな。
すごいや。
それに居心地のよさ。居心地いいんだよね、このお店。
多分にここんちの人柄から醸されているであろう居心地のよさがお客様をひきつける。
お客様は、居心地のよさにひかれてこの店に入る。
居心地のよさで店を選ぶ。つまり「気持ち=感情」で店を選ぶ、ってことだよな?
感情ねぇ。ふむ。
うちは平飼いで、手仕事で出来る数だけのニワトリを飼う小さな農場だ。
量を追い求めない農場だ。
量を追わない農場の役割ってなんだろう?と考える。
わざわざ「買おう」と感じてもらえるようなタマゴを生産することなんだと思う。
品質はもちろんなんだけど、気持ちがね、よくなるような、そんなタマゴになればいいよね。
じっくりゆっくり悩んで心震わせて食品を買う。洋服や音楽を買うように。
単価安いからイメージしにくいけど、タマゴさえもそうしてもらえたら、変わると思うんだよ。
消費のスタイルが。社会が。
スローな消費。感情的な買い物。
だから、たまごをおいしくする。苦しくても安売りはしない。
だから書く。たまごのはなし、たまごを産むにわとりのはなし、にわとりがいる鶏小屋のはなし、鶏小屋を守る犬の話、犬と散歩する俺のはなし、そのオヤジが営業に出る話。
たまごを買ってくださる方の「感情」に届くように。
ま、理屈を言えばそんなところ。
実在する「居心地のいいカフェ」にはかなわないけど。(ちぇっ!)
へへん!だから。 このたまごブログ。
おもしろくない、とか、下手くそ、とか、教養が感じられない、とか、そういう問題ぢゃないんサ!
(というわけで好評「たまごブック」、電子書籍化準備中。 ・・・いいのか?こんなこと書いちゃって。大丈夫か?ホントにやれるんか?)