さすがにそんなことめったにない。農場に妊婦さんがやって来るなんてことは。
いつものお客さまがママになったりするぐらいでね。
ホワイトアスパラのことを書いたからか、食いしん坊の旧知の妊婦さんがやって来た。
( ? 変な書き方だな。ずっと妊婦やってるみたいだ。ときどきタマゴを買いに来ていたご近所さんが、結婚して久しぶりに訪ねてくれた。)
まあ、妊婦さんだから、近況などまったりと聞かせていただいて。(ダンナののろけ話とか。)
で、「いろいろ気をつけなきゃ。」なんて話になって。
で、気をつけなきゃつながりで、感染症の話になった。
「妊婦さんはあんまり家畜に近寄らない方がいい。」
妊婦さん(=母体であること)ってのは尋常な事ではないから、通常の体の状態とはかなり違うはず。
いつもならはね返せる病気でも、かかっちゃうかもしれないしね。妊婦さんや抵抗力がない新生児などは、特別だと考えるのがいい。
理由は「人畜共通伝染病」なんてのがあるから。
文字通りヒトとケモノ(特に家畜)どちらもうつる感染症。
犬や猫のペット。牛・豚・鶏・ヤギなんかの家畜類、イノシシ・シカ・サルなんかの野生動物。
何でもかんでも。
病原体は、ウィルス、細菌、原虫、寄生虫といろいろあって、その種類世界で数百種類。
日本では100種類ぐらいあると教科書には書いてあるけど、外来の病原体も食品の流通とともに増えていると思っていた方がいい。
海外でも種類は増えている。
商品作物、水産物の養殖で森林や原野の開発される。そこで未知の病原体とヒトが出会う。エボラ出血熱なんてのは有名どころ。
ペット類の頭を手でなでるぐらいなら何にも問題なんだけど。
噛まれたりひっかかれたり、顔なめられてるうち舌が口の中に入っちゃたり、粘膜と粘膜が接触したようなときは要注意。
あぁやっぱり書き出すと長くなる。
でも、要するに難しいことはない。「動物にさわったら手を洗う。」ってこと。
さわったら手を洗う。
動物にさわれるようになっている動物園に書いてあることをすればいいんだよね。
あとサルモネラ菌や大腸菌による食中毒症、アニサキスなんかの寄生虫。
食品に関しては加熱すること。
「ふぅん。そうなんだ。」
そっ。そんな程度のことなんだけどサ。
知っとけばサ、何かあったとき、マスコミで大騒ぎになっても落ち着いていられるからサ。
知っといてもいいってわけサ。
とか言いながら、彼女も俺も犬好きで、話してる間じゅうずっとうちの犬の頭なでてた。
これだけさわってたんだからきっとご利益あるよ。
なんたって安産の神様だもんね。うちの犬印、現在三連勝中。
お大事に〜。