池袋のデパートに行ったついでに地下の食料品売り場にも行ってみた。
あるある、さすがにデパ地下、タマゴの種類は豊富だな。
最近、デパートや高級志向のスーパーだと6個入りのパックでカラの色が赤い玉子をそろえているところが多い。
ラベルにそれぞれのうたい文句が書いてあって、フツーの10個入りの白い玉子は、「普及版」みたいな感じで別の場所で山積みになってたりする。
この売り場にいると、白玉が少数派だけど、日本で流通する玉子の9割がたが白玉だ。
玉子売り場でそんな感じがしないのは、食品加工の分野での需要がとても大きいからだ。
白玉を産む種類の鶏の方が、赤玉鶏より産卵性能が少しいい。
そのことと、食品工業の大きな需要が、超安値安定の価格を作り上げている。
一方、家庭や一部の外食で使われるいわゆるテーブルエッグ用に味や黄身の色を工夫したものが生産されている。
それらのタマゴは赤とかピンク色のカラのタマゴが多い。
ラベルにいろんなキャッチコピーが書いてあって、それぞれ微妙に値段が違う。
さすがにこちらもそれが専門だから、ラベルを読めばだいたいどんな玉子かわかる。
どんな生産方法なのか、どのくらいの年齢の鶏の卵を選別したのか、売りにしているエサの違いや玉子の違いは何のことを言っているのか、とかとか。
まぁ、でもこのラベルから中身を判断して選ぶことは相当難しい。
さらに種鶏場の種タマゴがヒヨコの注文があまりない時期に有精卵の名前で出回ったり、大手の養鶏場も平飼いをやったり。
これもそうやって売られているのはほとんどが赤い玉子だから、わからなさに拍車がかかる。
赤とか白とか。
これは味とか栄養には実は関係ない。
白玉鶏は産卵性能はいいけれど、神経質で飼いにくい。
赤玉鶏は玉子の見た目はおいしそうだけど飼料効率が少し悪くて、白身に白いもやもやが出来やすいし、臭みが出ないように注意が必要。
これも飼う側の事情だな。
そんなところです。
「おまえんとこのタマゴ、たっかいなぁ〜!」
高校んときの友人カナモリが電話口で大げさに言う。
アハハ!中年オヤジが言いそうなセリフだ。だいたいお前タマゴの値段なんて知らないだろ!赤玉10個いくらだと思ってんだよ。安売りのときの白玉の値段と比べてだろそれは!
だいたい育て方からエサからなんもかんもぜ〜んぶ違うんだから。そこを見ろよ!
ま、でもサ、もう何十年も会ってないのに、そっちの方で売ってるからって、わざわざ疲れた会社帰りに途中下車して、徒歩で少しある店まで行って、買ってくれて。
ありがとな。美味いだろ、俺のタマゴ。
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う〜んちょっと乱暴な内容かもしれません。
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冷えてきました。ご自愛ください。