八ヶ岳からこのあたり、新しく越してきた人たちは、薪ストーブを使っている人が多い。
冬を過ごすにあたり、いつもマキの手当の心配をしている。
薪も乾かしてからじゃないと使えないので、季節を問わず心配していると言っていいのかもしれない。
「いやぁ〜昨日は薪割りで疲れちゃって。」
ときどき農場にやって来る近所のJOEさんもシーズンだと腰をさすりながらそう言う。
うちは薪ストーブではないけれど、体を使う仕事だからそのへんの感じはよく解る。
薪割りって作業がどのくらい大変で、どのくらい時間がかかって、何時間作業すると何日分で、どのくらいの筋肉痛なのか。
薪ストーブ使ってる人たちには、みんな、共通して、わかる感覚なんだと思う。
「昨日半日薪割りしててさぁ。」っていう言葉で、どれだけの作業と成果なのかがわかる共通の言葉なんだろうと思う。
うちのタマゴを使っていただいているお弁当屋さんやパン屋さん。
どこもおしゃれなお店だけれど、それを支えている裏の仕事はみんな肉体労働だ。
「体で考える」ってのは変な言い方だけど、体をめいっぱい使う人たちだからかな?
ニワトリの飼い方や産卵に関する生理現象の説明をするとよくわかってもらえるんだ。
無理がきかなかったり、身の丈以上のことが出来ない仕事の職人系の人たちは、考え方が「自然」になっていくんだろう。
そういう身体感覚が、過剰に消費しないというエコな考えにつながっていく気がする。
だとすれば農場を公開したり、へこたれブログを書いたり、どこかでニワトリについてのおしゃべりをするのも無駄じゃないってことだよなぁ・・・
タマゴも送るし、農場にまつわる身体感覚も発信しておく。
その身体感覚っていう共通言語でニワトリのことをお伝えする。
そんなこと出来るんかな?
あちこちブログを読んでたら、うちのタマゴを使ってくれてる若い料理人さん。
ガンガン仕事して疲れて厨房で居眠りしちゃってる。
夢を追いかけてる途中なんだろうナ。
まだ寒いんだから、風邪ひかないでくださいな。