テレビのニュースをチラ見していたら「ミズキだんご」というのを紹介していた。
ミズキという木の新枝にお団子をさし、新年を祝う行事があるそうな。
ミズキの新しい枝は、色が赤いので「まゆ玉」などの祝い事の行事に使われることがあるらしい。
農場のウラにミズキの木が一本立っている。
その木の下に先代の三匹の番犬たちが眠っている。
ミズキはそのお墓を冬の北風や夏の陽ざしから守ってくれるありがたい木になっている。
何年か前、パタパタとこの季節に死んだから命日が続く。
だからお墓に向かって、この木に近づいてながめる事が多い。
生き物が死ぬとバラバラになる。
この木の下に眠っているイヌたちも血は血、肉は肉、虫が食べ、微生物が分解して土の中でバラバラになったはずだ。
そのうちの一部は、ミズキの栄養になったろう。
また、やがていつかこの木も朽ち、土に帰り、ばらばらの元素になって、空気や水として地球を巡るのかも知れない。
じゃぁ逆に、生きているということは、そんなバラバラの元素が、何かの拍子に集まって・・・ということなのだな。
そんな偶然・何かの拍子がここでイヌを飼い、ニワトリを飼い、家族で笑い暮らしている。
本当にものすごい偶然・巡り合わせだ。
だからもし、そのタマゴを誰かが食べて「おいしい・・」と感じてくれるなんてことがあるのなら、それはさらに画期的にものすごい偶然の重なり合いの出来事で、あり得ないほど幸運なありがたいことなんだな、なんてことも思う。
たしかにこの季節にミズキの赤い枝は目に留まる。
近づいてじっと見てみる。
じっと観察していたら、そんな生き物の偶然の空想に引き込まれてしまった。
さすがに寒波で寒かったです。ニワトリたちもキツそうだったな。
カロリーを摂らせるためにトウモロコシががっつり入ったエサにしています。
この季節ならではのタマゴの味になっています。
この季節ならではの「寒たまご(かんたまご)」をお楽しみ下さい。