ブームってんでもないんでしょうが「食育」という言葉をよく見かける。
新しい言葉だし、かなり広範囲に使われている感じがするな。
この頃は、それから派生したと思われる「水育」なんてのもあるようで・・。
子供と出かけたイベントで、協賛している穀物販売会社が「食育講座」をやるんだそうだ。
全員ご参加ください、ということだから見ていると、広報部員とおぼしき若い男女がマイクで話し始める。
「・・・では、今日はこれから、食育○×クイズをやります。最後まで正解した親子にはプレゼントがありまーす。」
えー?食育クイズぅ?うーん子供の手前まじめにやんなきゃいけないよなぁ・・
「では第一問。お米一俵は約50キロである。○か×か?」
ああ、こういう問題ね。ゾロゾロゾロ・・おおーさすがに正解率高いな。会場のまわりにもまだ田んぼが残ってるもんね。
「第二問。手洗いの問題です。手を洗うのに、石鹸でしっかり洗う、水で洗う、水でぬらすだけ。洗う前よりも汚れている方法があるか?あるという人は○、ないという人は×。」
これは学校で習った?そう、じゃ解るね。
「第三問 サッカーJ2ヴァンフォーレ甲府がはじめて J1に昇格した年の成績は14位である。○か×か?」
ええっ−!何だよこの問題。ああーヴァンフォーレのスポンサーだからか。これわかんないよー。でも誰もあっちに行かないな。へぇ全員正解。
「第四問 人が一生に食べるご飯の量は、お茶碗十万杯より多いか少ないか?多いと思う人は○、少ないと思う人は×。」
これは割れたぞ。合ってると思うけどちょっとドキドキ。よし!正解。
「かなり少なくなってきました。最後の問題です。ちょっと難しいです。ニワトリが一年に産むタマゴの量は270個から300個である。○か×か?」
ザワザワザワ・・
残っている正解者の動きがピタリと止まる。戸惑っている様子。
子供とニヤニヤしながら目をあわせ、ゆっくりと正解に向かって歩きはじめる。
こうしてちゃっかりおみやげをいただいてしまったわけですが。
みんなあの手この手で振り向いてもらおうという試みなのだと思う。
新しい言葉だから、曖昧なところもあるのだろうけれど、ちゃんと定義付け出来ればいい言葉になるのかもしれないな。