ちょっとしたご縁があって、隣村の施設にキャンプに来ていた東京のガールスカウトの皆さんが農場に遊びに来てくれた。
小学校低学年のメンバーでスタッフあわせて30人ぐらい。
けっこうな雨だったから、どうかなー?と思ったけれど、タマゴを集めたり、鶏小屋に入ってニワトリやヒナを抱っこしたり、産卵箱のぞき込んでタマゴが産まれる瞬間を見たり、作業通路でニワトリの絵を描いたり。
2時間と少しのショートプログラムをこなしていった。
楽しんでくれたかな?僕は楽しかったけど。
実はちょっとホッとしている。
このところ営業をはじめ、あまりに忙しくて、ちゃんと「(農場公開日)ひよこにさわろう」が出来てなかったから、少しでも機会を提供出来て鶏小屋に入ってもらえて、なんかこう、つとめを果たせたって感じ。
ここ数年、だんだん忙しくなってきていて、準備や告知や日程調整に充分時間がとれなくて、「ひよこにさわろう」をやってもやっつけ仕事みたいになっちゃっていたもんなぁ。
それに(これはどんなイベントでもそうなんだろうけど)広く公開すればするほど、来ていただく方の注意の方向性がバラバラになって、とくに小さい子で事故の可能性が大きくなる。
その対応がとれそうになく、子供達の安全が確保出来そうもない、というのも開催にふみきれなかったところであった。
今回はリーダーと呼ばれる引率の方々がそのあたりの一切をケアしてくれたので、こちらも安心してニワトリの動きや反応や、子供達の視線や表情に集中することが出来た。
それで楽しく過ごせたんだな。
そのリーダーの一人と、くだけて話していると「最近はどこのキャンプ場も設備が便利になっちゃって、キャンプらしいキャンプがしにくくなって・・・」という話をしてくれた。
シャワーやトイレやテントの設営場所や、いたれりつくせりでやりやすくなっているそうな。
なるほどね。
どうもこのごろは、サービス=便利で使い勝手がいい、ということになってるらしい。
過程を楽しむことなく、それを飛ばして結果だけ求められるんだな。
営業で歩いていても、それを感じることがある。
有機農産物といえど、安全で便利でしかも安いという相反する条件を同時に突きつけられる。
現場の情報などいらない、どういう社会を作っていってその中での農業の位置づけなどテーマにならない。
とにかく安くて安全なものを供給することが生産現場に求められる「サービス」。
でも。
「ん〜・・そうじゃないんだよなぁ・・・」と思っている人がいる。
確かに少数派なんだけど、そういう人に出会うためにうろうろ出歩いているのかもしれないな。
「はい、じゃ出発〜!」
雨の中、これから一時間ほどお昼ご飯を食べるキャンプサイトまで歩くんだそうだ。
小学校1〜3年のガールズがカラフルなカッパでスタートする。ガンバレ。
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すみません。さすがに忙しくてちょっと乱暴な作文です。ご容赦ください。
さあ現場。急げ!