Q: 「佐藤ファームの特長って何だろう?」
(ご友人を連れて遊びに来て下さった近所の J さん いつもアリガト!)
ふ〜む。難しい質問だな。えっと・・「いい農場」になろうとしていることかな。
「いいたまご」は、多分、採算度外視して(例えば大手の養鶏場が自社の宣伝目的で、とか、例えばテレビの番組の企画で、とか)やたらコストをかければつくれると思う。
だけど「いい農場」ってのは、根気と時間がいる。
学生時代からあちこちの農場で実習をしたけれど、いい農場というのは、難しい。
農場主の個性と才能と根気と健康があってやっとそうなる。
どこからタネを仕入れ、何を育て、どう育て、どこへ売るのか。
農場には誰がいて何があって、どんな人がやって来る・遊びに来るのか。
他にもいろいろいろいろ。
うちら家族で、いい農場になりたいと思って毎日やっているところがうちの特長だと思う。
もちろん、その結果がホントの「いいたまご」だということもわかっているつもりなのだけれど。
(佐藤ファーム・佐藤ジョージ)
もう混ざったエサをエサ屋さんにたのめば持ってきてくれる。
それをバケツにとってにわとりにあげるだけ、だけれど。
わざわざ自分で原料を選んで、自分で混ぜる。(毎日毎日)
産み出すまであと一ヶ月というところまでヒナ屋さんが育ててくれる。ワクチンも打ってある。
あとは産み出すのを待つばかり、だけれど。
わざわざ孵化してすぐのヒヨコを持ってきてもらって、自分で育てる。(リスク犯して)
わざわざ自分で山に入って木を切って丸太にして、にわとり好みの鶏小屋を建てる。(時間かかるぞ)
わざわざ・・(コストかかるぞ)
わざわざ・・(それも手間だね)
わざわざ・・わざわざ・・わざわざ・・
どんなジャンルのどんな仕事でも、この「わざわざ」ってのががあって、それをやった分だけ質が上がっていくってとこまでは、わかるようになってるんだけどな。
でも、それを「わざわざ」なんて言ってるうちは、いい農場にはたどりつけないね。
J さん。あんときは、スラスラ答えられなかったけれど、まあ、こんなことを考えてやってます。