春らしからぬ春が過ぎると、いきなり初夏。
今までの服装では暑くて仕方がない。しかし、一枚脱げば、こんなに心地良い季節はない。
この心地よさを楽しめない状況にある人は、常にいるだろう。特にこの春は、そういう方がいることを、誰もが知っている。
しかし、たとえ一瞬でも、楽しめる心が生じたら、存分に楽しみたい。そういう人が一人でも、そういう一瞬が一つでも、増えることをねがう。
素晴らしい日差しの中、京都は山科へ。14日のパライソライブのため、ゲストにお迎えした山ねこ団との練習である。
山ねこ団は京都山科在住の牧歌的夫婦(ぼっかてきめおと)デュオ。
ご主人の良文君は、三上ゆうへいの幼なじみである。
楽団ライブでも、僕のソロライブでも、山ねこ団には何度もゲストとして出演していただいている。
今回の、三上の葬儀でも何かとお世話になった。サラバ楽団としては「親戚」とも呼ぶべき音楽仲間である。
慌ただしい日々の中、準備らしいことは何もできていなかった。どうしたものかと思っていたが、思うばかりで作業が全く追いついていなかった。
ところが、いざ始めると、色々なことがサクサクと進行。「ここまで行けたらいいんだが、厳しいかな」と思っていたラインを軽々とクリアしてしまった。(と、少なくとも、思った)
よかったよかったと思っていると、「実は、宴の準備があります」との嬉しいお言葉。
奥さんの尚ちゃんが家庭菜園で摘んできたパセリやセロリも加えて、テーブルは緑豊かに飾られる。そこへ、良文君手作りのピッツァ登場。
写真はその一枚目。この後、あれ行ってみよう、これ行ってみようと、アイデアの湧くままに、さまざまなピッツァが登場。
この、何でもお試し「ぴっつぁ・ぱーりー」は実に楽しい。手間もコストも、想像以上にかからないらしい。
知らないうちに、山ねこ団はものすごい宴会スキルを身に付けていた。
舌鼓を打ちながら、話は三上のことへと自然と移る。山ねこ団ならではの話がきけた。
同じ一人の人間であっても、相手が変われば、全く違う話が聞ける。
実に愉快な宴だった。
そして、実に充実した練習だった。
本番まであと一週間をきっている。
猫好きの方々は必見の展示の数々。
懐かしのあの曲も登場。
ヨシ君、ナオちゃん、よろしくね!


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