実に久しぶりに、大阪の知の殿堂(と勝手に呼んでいる)、市立中央図書館を訪れる。
以前はちょくちょく足を運んだものだったが、忙しさに追いまくられるうち、時間があっても気力が失せてしまい、この2〜3年はすっかり足が遠のいていた。
この図書館は「近世大阪が生んだ最も著名な文人であり町人学者である」とされる木村蒹葭堂(けんかどう)なる人物の邸宅あとに建てられている。
「中央」と名のつくだけあって、蔵書数は市立図書館の中では群を抜いている。この前に立つといつも「よっしゃ!」という気になる。
今年のテーマの一つとして掲げたことがある。
トゥ〜ン♪(気合いのしるしとして、NHK『プロフェッショナル』の音を真似しています)
「新しいものを、できるだけ買わない。」
まあ、何て事はないのだが、自分が現に持っている物を見つめ直し、それをフル活用しようという試みである。
生活の必要経費、飲食を除いた雑費(これ自体ささやかなものなのだが)の多くを、僕は本とCDに当てて来た。しかし、現に持っているもので活用できていないもののいかに多い事か。最大の「未利用魚」だと感じた次第。とにかくこれを最大限に活用しよう。
そして、持っていないものは、まずは図書館に求めようという訳だ。
図書館を最大限に有効利用するには、図書館のどこに何があるかを知っていなくてはならない。つまり、図書館を知っていなくてはならない。
自宅からちょっと遠いのだが、できるだけ、足繁く通うことにしよう。
今日の一番の目的はCDであった。予想通りの、良い獲物が見つかった。
なかなか、良い出だしである。


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