大船渡線上鹿折駅

(震災前)
震災前2006年9月14日訪問
震災後2012年7月23日訪問
私がこの駅に初めて訪れた2006年9月には、まだ木造の古い駅舎が建っていました(
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ホーム2面2線の比較的広い構内にふさわしい、旧家の香り漂う落ち着いた雰囲気の駅舎。
しかし、その後程なくして駅舎は老朽化を理由に解体され、あとには3分の1ほどの大きさの簡素な待合所ができました(
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そして、今回の東日本大震災の発生。上鹿折駅は山間部にあったので津波の直接的な被害を受けませんでしたが、列車が来なくなったため、この待合所は板で閉鎖されてしまいました。
今は人の気配のない駅ですが、周囲の山々から響いてくるアブラゼミの鳴き声がうねるように駅を取り巻いています。
その圧倒されるような鳴き声を聞きながら、ふと、津波被害の激しかった地域ではセミの鳴き声がほとんど聞こえてこなかったことを思い出しました。
【駅前】

(震災前 道を左に進むと県道に出る)

(震災後 ほとんど変わらない光景)
【ホーム気仙沼方】

(震災前)

(震災後)
【ホーム盛方】

(震災前)

(震災後 レールは錆びているものの路盤の状態は良い)
【地形】
海は東へ約6km。間に標高400m以上の山を挟む。そのため津波による被害を受けなかった。
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