11月某日。
旅行に来ていた雫君からピンキーを可動させる男の話を聞き、模型屋魂に火がつく。
計画自体はモンハンピンキーが出た時から既に合ったアイデアだったのだが、コレの改修が思ったより厄介そうなので一度見送りにしていたのだが。
11月25日。
雫君のために清水寺の写真を回収しに行ったついでに、いつもの模型屋でピンキー、および使えそうな改造パーツ数点回収。
使用ピンキーには腕、足ともに真直ぐなPキャラ綾波レイを使用。あらかじめポーズがついてるピンキーは足の長さ等が微妙に違うため、改造がやり辛いです。
まずは肩、股、膝、肘を慎重にカットする。
肩部はエッチングノコで慎重にカットしたが、他は大径のカッターでやはり慎重にカットする。
この時、各パーツに上下前後がわかるよう目印をつけておく。
まず、胴体部分の接続ダボを、胴がある程度回転させられるようカット。やりすぎると強度が保てなくなるため、細かく確認しながら慎重に行う。
その後、本体側の凹部をパテで埋めて調整。
要パテ埋め部なので、面倒な場合は胴改造はパスしてもいい。
次に、肘・膝の切断面の中心に目印を付け、ピンヴァイスで関節パーツを差し込むための穴を開口。
ナナメにカットした後だと中心点を取り辛いのとピンヴァイスがズレたりするので、差し込む関節パーツのピン径に合わせてあらかじめ開口しておく。
それから、可動域を確保するためにナナメにカッティング。
未改造ピンキーと比較しながらサイズを調整、関節パーツの球体部分に合うよう削り込みながら慎重に調整する。
股関節も同様の方法で良いが、最終的に下半身のバランスを取るための重要な部分のため、特に慎重に行う。
自信がない場合は股関節はデフォルトのままにするか、もしくは腰側のカット部分を関節球体に合わせて削り込み、ピンカットした関節パーツの、片側半分だけを瞬間接着剤で固定する。
ここも長身になりすぎないようカッティングするが、お座りポーズ再現のためには腰側を深めにカッティングする方がベター。ここらへんは好みでチョイスして良いと思う。
肩は真鍮線を埋め込むだけ。
やはりピンヴァイスで開口した後、肩パーツに瞬間接着剤+金鎚等でコツコツ埋め込んだ後、やはり開口した本体側に繋ぐ。
この時点で、使用していたイエローサブマリンの改造用関節ではピンキーの腕には太すぎることが(今更)判明した。
しょうがないのでボークスにカスタマイズフィギュア用の関節を注文した後、別のピンキーを通販で購入した。
ボークスのパーツが来るのを待っていても良かったのだが、一応今回は試作、ということで現存のイエローサブマリンの改造関節でなんとかしてみる。
関節パーツの接続ダボをカットし、取り付け用にピンヴァイスで軽く穴空け。それに合わせて真鍮線を貼り付ける。この時関節パーツは分けた状態で行う。
あとは、真鍮線に合わせて開口した両腕部に差し込む。

肘部。

下半身。
股関節は失敗したのでパテと瞬着で止めてある。

仮完成。
ノーマルなピンキーより長身になってしもうたのと、やっぱり関節が気になるのがネックといえばネック。
市販のピンキーコスではポーズ(主に下半身)に限界がありますが、コミケやオークションとかで布コス入手して着せればそこそこポージングができるハズです。
あと、欲を言えば肩部も球体関節を埋めたかったのですが、そこまで削っちゃうともう何が何だかワカランごとなるので、今回は前後にだけ動かせる仕様で止めとります。
とりあえず今回のは試作ですが、上手に作ればもっと見栄えの良いものが作れるハズです。たぶん。
それでは。