JR多度津工場の一般公開の翌日(10/14)、こんどは宇和島運転区で一般公開が行なわれた。多度津工場と同様、宇和島駅−宇和島運転区の間に送迎用のシャトル列車が運行された。普段は乗れない線区なので、松山で一泊した後、宇和島を訪れた。
<宇和島運転区シャトル列車>
宇和島駅からシャトル列車に乗り込んだ。乗車には宇和島駅発着の乗車券か入場券とのこと。乗車券は所持しているがJR四国への応援の意味で入場券を購入して乗車した。改札口で記念品をくれた。
宇和島運転区行きの「シャトル列車はキハ32の単行運転だった。小さな気動車が旅情を誘う。地元のケーブルテレビの企画で、「ミスじゃこてん」のお嬢さんが出発進行のセレモニーをやるところに出くわした。鉄道の日の記念イベントとしては、なかなかやるなあという感じだ。
シャトル列車は頭端式ホームを回り込んだ3番線から発車する。多度津と同じく入換運転で車両基地まで行くので、運転掛が添乗してきた。手には赤と緑の手旗を持っており、緑旗を現示して出発進行と相成った。発車すると目の前が宇和島運転区だ。本線の方が左分岐で、運転区へは直線の線路をたどる。極めて近い距離で、わざわざシャトル列車を仕立てるほどのことはないと思ったが、JR四国の計らいなのだろう。
運転区に到着すると、列車にはタラップがかけられた。たった1両のシャトル列車なので降車は直ぐに終わった。こうして、普段は乗れない引込線の旅パート2が終わった。前日の多度津、きょうの宇和島と2ヶ所の引込線を走破することが出来た。宇和島運転区はこじんまりした構内だが、眼を見張るものが3つあった。給水塔、転車台、扇型車庫である。扇型車庫は既にSLの配備はないので煤けた感じだけがかつての栄華をしのべるものだった。
「宇和島運転区ふれあい祭り」を40分弱堪能し、折り返しとなるシャトル列車で宇和島駅まで戻った。今度も構内入替運転で運転掛の手旗によって運転された。1番線に到着してすぐさまシャトル列車として折り返していった。

宇和島駅3番線から宇和島運転区行きのシャトル列車に乗車した。かわいらしいキハ32の単行運転だった。

改札前の発車案内の電光標示板にはちゃんと「シャトル列車」と表示されていた。

地元の熱の入れようはたいしたもので、「ミスじゃこ天」による出発進行のセレモニーがあった。

ケーブルテレビ宇和島が撮影する中、出発進行!!(これは予行演習)

運行は添乗してきた運転掛の手旗信号で運転された。運転台脇で緑旗と赤旗とを現示しての運行方法である。

宇和島運転区に着いた。特製タラップが据え付けられた。

運転区は日常業務を行なっていた。予土線の「清流しまんと号」のトロッコ列車が出発していった。

四国には転車台が多く残っている。宇和島運転区もその一つで、来場者を乗せた気動車が方向転換した。

その手前を線路巡回用のレールスターがデモ運行していた。

転車台は人気が高く、何回も何回も回っていた。

2000系特急用気動車の強制振り子装置を体験する企画もあった。かなり傾いている。

2000系気動車は富士重工製だったんだ。既に鉄道車両製造から撤退している。

帰りも手旗による入換運転で宇和島駅まで戻ってきた。

宇和島到着は一番駅舎側の1番線だった。
こうして、宇和島運転区引込線の旅は、前日の多度津工場引込線ともども、満足すべき旅で終わった。次項からは四国往復の様子を
レポートしてみたい。

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