本日、東北新幹線の未乗区間だった八戸−新青森間を走破してきました。先週の九州新幹線に続いて、新幹線の新線開業部分を走破し、日本の鉄道・全線完乗記録を更新しました。この週末を含めて、JR東日本では「JR東日本パス」を売り出しています。1万円でJR東日本全線1日乗り放題というお得な切符です。当初大したことないだろうと思っていましたが、出かけてみると大勢の人たちが繰り出しており、どこも混雑していました。
東京駅に早く着きすぎたので、予定より早い「やまびこ」251号の自由席で仙台まで行くことにしました。E2系1000番台車です。東京駅では希望の座席に座れましたが、発車間際にほぼいっぱい。上野で満席、大宮で立客まで出る盛況ぶりでした。那須塩原まではいつも通り走っていましたが、以遠は速度を落としての運転。なかには110信号ではないかと思われる徐行区間もあって、随分と時間がかかりました。郡山あたりからは屋根にブルーシートが掛かった民家が散見され、被害の甚大さが伺われました。
「やまびこ」号を利用したことで、仙台駅の復旧状況を見ることが出来ました。まだ仮復旧の状態のようで、天井板などが張られておらず、鉄骨や電線などがむき出しの状況でした。
仙台からは本来乗る予定だった、「はやて」115号です。前方に「こまち」号を併結しています。先ほどの「やまびこ」号と違って、0番台車です。車内のインテリアが違い、側窓が1人1窓なので見晴らしが悪い。「はやて」号もとび込みの自由席客でデッキまでいっぱいでした。沿線を見ると、ようやく田植えが終わったばかりのようです。相変らず速度は上がらず、特にくりこま高原あたりでは徐行が続きました。くりはら田園鉄道が見えました。
盛岡以遠は力走が始まりました。八戸から先が新規開業区間なので左右の車窓を観察しましたが、トンネルが多く、真っ暗です。七戸十和田にも止まりました。
新青森までほとんどの乗客が降りずに乗り通しました。予想外の事態です。ホームに降りると階段も、コンコースも、トイレも、出札窓口も、はたまた御土産物街も、どこもかしこも大混雑。折り返しに乗る「はやて」124号の「立席特急券」の発券はあきらめました。そのまま「JR東日本パス」だけを改札機に投入したら、ゲートが閉まることなく通過できました。今度はガラガラに空いている列車で、八戸まで戻りました。
大震災のとき、被害甚大だった仙台駅の天井です。まだ仮復旧の状態です。
仙台駅に「こまち」「はやて」115号が入線してきました。
八戸から未乗区間を走破して新青森に着きました。この時点で完乗記録更新です。
いまのところ新青森が終点ですが、津軽海峡を越えて北海道まで結ばれるのはいつのことでしょうか。
新幹線には復興支援ステッカーが貼られていました。
上下方向で別のステッカーでした。
大混雑していた新青森から「はやて」124号で直ぐに八戸まで引き返しました。
八戸で下車すると、新幹線(JR)と青い森鉄道との連絡改札口が閉鎖されていました。いったんコンコースに出場して乗り換えねばなりません。ホテルメッツ3階にある回転寿司の店「すし市」で昼食をとることにしました。ここの寿司は廉価で美味しいと思います。1皿100円台のものもたくさんあります。それでも3000円近く散財しました。
ホームに下りると、701系(⇒青い森701型)2連が止まっていました。高校生で結構混んでいましたが、三沢でガランとなりました。運転士は女性でした。その上、野辺地から「アテンダント」と称する客室係が乗り込んできて「ご用がありましたらお声をおかえ下さい」と放送が流れました。そこで、「記念にしたいので切符を下さい」と声をかけると予想外の返答が・・。「私たちには切符は売れないのです」とのこと。えちぜん鉄道のことを想像していたのです。
右側には陸奥湾の美しい景色が見えてきました。ふと、浅虫温泉に入ってみようと思い立ちました。時刻表で以後の行程変更を調べると、時間がとれそうです。浅虫温泉駅は有人窓口があり、駅舎内の地元の観光協会の案内所も健在でした。駅前にある「道の駅・ゆ〜さ浅虫」の温泉は、思っていた以上に小さな温泉でしたが、海を一望できる場所にありました。ここで小一時間温泉につかりました。道の駅の売店はなかなかの品揃えなので気にいっているのですが、直ぐに北海道旅行を計画しているので、何も買わずに出てきました。
八戸ではご贔屓の「すし市」で回転寿司を食べました。ホテルメッツ内にある美味いすし屋です。
八戸からはJRから転換されたばかりの青い森鉄道に乗りました。
野辺地には「鉄道防雪林」があります。この看板のあたりに南部縦貫鉄道のホームがありました。
突然思い立って浅虫温泉駅で途中下車。温泉に入りました。なお、運転士は青い森鉄道唯一の女性でした。

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