新王寺に到着した後、駅前を横切って同じ近鉄の生駒線王寺駅へ向かう。切符は通して使える。田原本線も生駒線も何十年ぶりのことだろうか。王寺を発車すると、信貴山下に到着。駅前から信貴山の山上方向へ一直線に道路が伸びているが、かつての東信貴鋼索線の廃線跡であろう。
生駒で奈良線に乗り継ぎ、再び大和西大寺へやってきた。これから平城遷都1300年祭の会場を見学する。西大寺駅から歩いて行くのが最短だが、無料シャトルバスが出ているので利用してみた。奈良交通のワンステップバスが専用に運用についていた。バスは随分と大回りをして会場に着いた。さっそく朱雀門と大極殿を見学。途中で連結電気自動車と思われる<ハートフルトラム>にも乗ってみた。両地点は800m離れているので結構便利だ。帰りも西大寺駅までシャトルバスを利用。往路と違って経路はさらに大回り。奈良市街地近くまで迂回した。でも、猛暑なので歩くよりは楽である。
近鉄奈良駅では「観光案内所」を訪ねる。今年中にもう一回奈良を訪れる予定なので、市内バリアフリー状況を聞いてみた。そうしたら、ちゃんと立派なバリアフリー地図まで用意されており、観光スポットの階段やトイレについて詳細な記載があった。これは便利だ。神社仏閣では、たとえば東大寺では参道の一部が舗装された車椅子通路になっているが、春日大社は、参道は砂利道、本殿には階段があり、全くバリアフリーではないとのこと。予想外の事態だが、こういう情報を熟知している観光案内所は立派である。
奈良公園を散策した後、奈良ホテルを見学。本館は木造の由緒正しい作りでぜひ一度泊まってみたいと思っていたが、2階に上がるエレベーターなどは全くなく、段差だらけでバリアフリーではなかった。
三条通りをぶらぶらとJR奈良駅まで向う。高架になって初めて奈良駅を訪問したが、旧駅舎は保存され、観光案内所になっていた。高架線の西側にホテル日航奈良がオープンしたが、ここも訪れてみた。3階がフロントになっており、バリアフリーについて聞いてみたら、1室だけあるとのことであった。
奈良からは、久しぶりにJR奈良線を利用した。「みやこ路快速」の転換シートで快適な旅である。でも単線なので棚倉で交換のため運転停車。ここが近鉄京都線との競争上、辛いところであろう。京都駅構内のJR西日本駅ナカが大混雑だったので、山陰線コンコースにあるうどん屋で讃岐うどんを食す。ここのうどんは気に入っている。新幹線はEX−IC予約だったので、携帯で1本早い列車に変更した。今度は通路側を選んだ。車内販売を利用するうえで便利だ。N700系で東京まで運ばれる。
こうして、近鉄橿原線と田原本線との連絡線乗車の旅が終わった。100m足らずの線路と思われるが、充実した乗り歩きであった。

近鉄西大寺駅から奈良交通のシャトルバスで平城遷都1300年祭を見学してきた。バスは西大寺駅から尼ヶ辻付近まで南下してから平城京に向かうという大回りルートを走って会場に着いた。

平城京跡は広大だ。敷地内を近鉄奈良線が横切っており踏切がある。ガードマンが数人張り付いて入場者の誘導にあたっていた。踏切はカーブの途中にあり、カントの傾斜で歩きにくい。ベビーカーや車椅子は要注意だ。
・王寺10:39(近鉄生駒線普通)⇒11:04生駒 *1175他4連に乗車
・生駒11:07(近鉄奈良線区間準急)⇒11:19大和西大寺 *5605他6連に乗車
・大和西大寺駅11:28(奈良交通バス)⇒平城京 *奈良200 か・636
・平城京13:05(奈良交通バス)⇒大和西大寺駅 *奈良200 か・635
・大和西大寺13:26(近鉄奈良線急行)→13:31奈良 *8406他8連に乗車
・近鉄奈良(徒歩)→奈良ホテル→JR奈良駅
・奈良15:09(JR奈良線みやこ路快速)⇒15:56京都 *221系4連(クモハ221-14に乗車)
・京都16:32(のぞみ号)⇒18:53東京 *N700系16連(785-321に乗車)

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