神奈川新聞創刊120年記念の花火大会(8/1)に出かけてきた。といっても暑さの中で見物するのではなく、ホテルの窓から眺めようという趣向。そのため、事前にいくつかのホテルを下見してきた。チェックポイントは、1.バリアフリーであること、2.車椅子用の駐車場を備えていること、3.何といっても花火がよく見えること。
花火プランをうたったホテルはいくつかあったが、一泊4万円もするところはオミット。候補の第1は、ホテルニューオータニ横浜。桜木町の駅に隣接する新築のホテルだが、ホテル専用の駐車場を持っておらず断念した。花火当日に駐車場に並んで入場することは辛い。山下公園に隣接するホテルモントレー横浜を見に行ったところ、フロントの対応がよく、ここに決めた。駐車場の予約も受けてくれた。
当日は横浜そごうでおつまみを仕入れる。午後2時にホテルにチェックイン。7階の海側の部屋に案内された。車椅子を押していたので、2名の係員が部屋まで案内してくれた。眼下の山下公園では場所取りのブルーシートが見える。大さんばしには、花火ツアーとおぼしき「飛鳥U」(日本郵船)が停泊中である。5万トンという巨大な船体で、まるでビルが1つ出現したような景観であった。船というといまだに青函連絡船しか頭に浮かばない。あちらは5千トンだったので、一桁違う。
コンシェルジュに頼んで中華街を予約した。ホテル提携は聘珍楼とのことであったが、私のお気に入りの萬珍楼を希望すると、嫌な顔もせず、料理はその場で決めるので席だけ予約という無理を聞いてくれた。
夕方の中華街は浴衣姿の花火見物客であふれかえっていた。東急東横線〜MM線は特別ダイヤを組んでの対応である。モントレーの隣のホテルニューグランドを冷やかす。ここは一昨年泊まったことがある。車椅子で玄関に近づくと、ドアーマンが瞬時に段差に敷く渡り板を設えた。あざやか!! 1階の洋品店の店主がおぼえてくれており、2点ほど求める。ニューグランドからも花火がよく見えそうだが、すでに常連さんで満室であった。
さすが老舗だけのことはあり、萬珍楼の美味しい中華料理を堪能する。ピアノの生演奏や、この日は時間が早かったので聴けなかったが胡弓の生演奏などがある。帰り道に明治屋に立ち寄り、冷えたビールを仕入れる。
さて、午後7時15分、花火大会が始まった。横浜港には小さなクルーザーから飛鳥Uまで大小さまざまな船でいっぱいである。飛鳥Uも照明を消しており、花火を堪能できた。

大さんばしに停泊中の飛鳥Uの向こう側で花火が上がった。8000発とのこと。携帯画像なのでよく解りません。

氷川丸はライトアップされていた。背後はベイブリッジ。いずれもホテルの窓から写した。
花火大会は8時半で終了。大混雑の街路を眺めながら、ビールをあおる。ふと夜中に気づくと、「飛鳥U」は出航してしまっていた。神津島までクルージングするのだそうだ。翌朝、山下公園を散歩していると、「にっぽん丸」が入港してきた(商船三井)。こちらは東北三大祭りツアーで青森へ向けて出立するとのこと。こちらも2万トンあるが、飛鳥Uを見たあとなので小さく感じてしまった。横に係留してある氷川丸も、かつては太平洋を越える外洋船だった。本当に小さい。さぞかし船酔いしたことだろう。
すっかり船舶ファンとなり、鉄道とは縁のない横浜ツアーとなった。

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