NHK-BSで放映された「列島縦断鉄道乗りつくしの旅/JR20000km全線走破<春編>」が単行本化され、7月25日に宝島社から発売された。関口知宏がJR全線走破に挑む姿を追ったもので、春編は「枕崎駅から九頭竜湖駅まで」を走破。映像では36回放送された。これ以後の東北・北海道方面は<秋編>での挑戦となる。
この本の中で「視聴者からのお便り」というページがあり、私が番組スタート前にHP上で応援メッセージを送ったところ、数ヶ月前にNHKエンタープライズの番組担当者からその一文を単行本へ掲載したいとの依頼が来た。もとよりOKなので、その旨連絡しておいたところ、発売とともに献本されてきた。私の原稿は以下の通り・・・。
「素敵な日本の鉄道風景を伝えてください」
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JR全線乗りつくし企画、胸がわくわくします。心待ちにしております。ぜひ日本の素敵な鉄道風景を伝えてください。
私の思い出は子供の頃住んでいた鹿児島本線銀水(ぎんすい)駅です。まだ単線で蒸気機関車が引っ張る列車がいそがしく走っていました。駅員さんは上下列車がすれ違うたびにタブレットの交換に余念がありません。
その中で1日1本だけ走る
寝台特急「はやぶさ」は憧れの的でした。通過してゆくSLの運転台から機関助士が大きく身を乗り出してタブレットを引っ掛けてゆきました。かっこよかったですよ。>
*タブレット=金属製の通行票。鉄道の単線区間で、一区間に一列車のみの通行を認めるものとして、発駅の駅長が運転乗務員の交付する。タブレットを持っていない列車は出発できない。
タブレットの解説は編集部が付けたようだ。巻末には詳細な乗り継ぎデータが掲載されている。関口知宏も越美北線の災害不通区間は「列車代行バス」で走破している。この不通区間を除いてJR完乗を達成している私としては、どの線区にも私なりの思い出があり、それがオーバーラップしてくる。秋編が楽しみだ。
<NHK列島縦断鉄道乗りつくしの旅>http://www.nhk.or.jp/tabi/index.html

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