20年経ったあの日が終わろうとしている。
あの日のことは死ぬまで忘れないと思う。
その頃は北摂に住んでいたので被災こそしなかったが
物凄い揺れだった。
地震の15分か20分位前に何故だか目が覚めてしまい
ベッドから出て、届いていた朝刊にさ〜っと目を通し
再びベッドに入ったとたん、いきなり揺れた。
まるでブルドーザーか、はたまた怪獣が現れたのかと。
地震だなんてすぐには思えなかった。
でも、しばらくしてテレビをつけて言葉を失った。
阪神高速が倒れてる。
そして西の方が燃えている。
とんでもないことが起こったんだと思った。
時間が経つにつれて家の近所を緊急車両やら自衛隊の車、
そしてヘリコプターなどの音が
ひっきりなしに聞こえるようになり、なんだか怖くなった。
2日後くらいに心斎橋で仕事があったので出かけたら
街はいつもと同じ賑わいで、
ちょっとショックだったことを覚えている。
あの日を境に、たくさんの人の人生が変わり
生き方や考え方が変わり
20年という時間が経ったけれど
大切な人を失ってしまったという事実は
どんなに時間が経っても変わらない。
自然の力はとても恐ろしく
人間の力ではどうすることもできないものだけれど
防いだり被害を少なくしたりはできるはず。
どうか今までのことを教訓にしてほしい。
悲しい記憶はこれ以上増やしたくない。
