「人間って、猿から退化したんだよね?」
私のところの上の子が突然に言い出した。
よくよく理由を聞いてみると、猿の運動性能や冬の森で生き抜く知恵が人間を上回っているとの事。
子供の話しの応答に少し考え、頭ごなしに「何言っているんだ!」といえない雰囲気、私を含めた現代人の有様が頭をよぎる。
なるほど、人間と猿との運動性能の差はゴルフの電動カートとスポーツカー位はあるのではなかろうか?
人間は木に登れないし、例え登ったとしても自由に動き回る事ができない。木の上で立ち往生した自分の姿を見られたくないね、猿には。
人間の得意な地面の上でも猿より遅い事だろう。走って奴らに追いつきそうな気はしない。
まして、冬の夜に丸腰で野宿しろといわれても普通の人間じゃできやしない。膨大なキャンプ用品を持っていけばどうにかなりそうな気もするが、その時点で勝負になっていない。
ははは・・・退化か?
これ以上退化しないよう子供に火の扱いでも教える事とするか。
画像に登場は我が家の真ん中の子。
大工さんから貰って溜め込んであるかんな屑をぎゅうぎゅうに丸める。
(軽く丸めているとすぐ燃え尽きるので、硬くぎゅうぎゅうに)
1年以上寝かした小枝を手で折り、かんな屑の上に並べる。
その上に少し太めの枝を並べる。
枝の並べ方は燃焼の為の空気が下に回りこむように焚き口側が高くなるように並べる。
一番風上となるかんな屑に火をつけ、薪ストーブの扉を閉める。
この扉を閉める際、最後閉じ掛けの3cm位の間隔はゆっくりと閉じるようにする。この事で空気の流れを乱さないように扉を閉める事ができる。
そのあと、薪ストーブは唸りを上げ安定燃焼へと変化していく。
いいぞ!チョッとは猿にも勝てそうだ。