塾が休みの日
いつも時間が足りないと嘆いているのに
時間があれば一日のんびりと
勉強する気配すらない
一言、言ってやろうかとも思うけれど
ぐっとこらえて、知らぬ顔
夕飯を食べ終わると
オースケがこの間の国語のテスト問題
が凄く面白かったと
雑草について書かれた文章問題
母は雑草といえば、
種田山頭火を思い出す
オースケから渡されたテスト用紙
冒頭に「柔よく剛を制す」からファーブル植物記
のヨシとカシの話しが出て、自然を受け入れられる
「柔らかさこそ」が、本当の強さなのである。と
そして次はヨシの柔らかさだけではない、
オオバコの柔らかさと硬さを併せ持っている
凄さ、それだけではない種子の秘密など
雑草の「逆境をプラスに変える」事柄が書かれている
その後にピンチとチャンスは同じ顔をしていると
後半は植物は動物に比べて可塑性が大きいこと
「変化するちから」の事が書かれている
「変化する力」にとって、もっとも重要なことはなんだろうか。
それは「変化しないことである」と
植物にとって重要なことは、花を咲かせて種子を残す
ことにある。ここはぶれることはない。
生きていく上で「変えてよいもの」と
「変えてはいけないもの」がある。
環境が変化していくのであれば、雑草はまた変化し
続けなければならない。
しかし、変化しなければならないとすれば、
それだけ「変化しないもの」が大切になるのである。
問題の最後の文は
踏まれても踏まれても立ち上がるという根性論よりも、
雑草の生き方はずっとしたたかなのである。
この文章問題が面白かったらしく
夢中になってしまい
気がつくとほかの問題を解く時間は
なかったと…とほほの話しである