京浜急行「弘明寺駅」の西側にある弘明寺公園に隣接する温泉旅館。
弘明寺商店街から住宅街を通って行くコースもあるが、近いのは弘明寺公園を抜けて旅館所有のうっそうとした竹林をたどる道である。都会の中にいて、それなりに深山の趣きを感じることができるこのコースがお薦めである。できれば、横浜市営地下鉄「弘明寺駅」から弘明寺商店街を通って前記の弘明寺公園に至るルートをとりたい。横浜の下町の雰囲気と横浜とは思えない自然の魅力の双方を味わうことができるからである。
旅館の創業は、明治21年だそうで建物も相当古い。戦前は海軍の高級軍人たちの多くが保養のために利用していたという。
泉質はメタケイ酸泉、無色・無臭。湯温が低いため加温されている。予約すれば、日帰り入浴もできる。とりたてて特徴のある湯ではないが、趣のある付近の情景を愛で、ゆったりとした時間を過ごすにはうってつけの場所である。
4月のタケノコの季節は敷地内のタケノコを使った料理でにぎわうそうであり、もちろん宿泊も可である。

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