
『チワワ天使☆』製本版、うちの両親も読んだみたいです。
うちの両親とその兄弟姉妹は本を読む人が、まぁ、いなかったので、これは凄く希少な事だったりするんですけど。( ̄ω ̄*)
うちの母親は、テレビで話題になった本だって言われると釣られて買うけど、内容がよく分らず、少年期の僕が斜め読みして補足解説しなきゃいけなかった・・・ってパターン常だったんではありますが。。
今回の『チワワ天使☆』では、単純に「絵が見たかった」って事で、「書いてある文字が多くて、読むのに忙しくて、絵が落ち着いて見られない!」って申しておりました。。
(↑「絵本は読むのがメンドクサイ!画集にしてくれ!」と暗に言ってる訳で、絵本というジャンルを否定された感じでして。苦笑まぁ、うちの母はいつもこの調子なんですけどねぇ。) 父の方は、初めは内容が分らなかったみたいですけど、後からまた全部読み直したみたいで。
この前話を聞いた時には、内容は把握できてたみたいでした。
それで、「ヒロ君が生きとったら、のぉ〜・・・。」なんて事を何度も言ってましたね。
「ヒロ君」というのは、父の義弟で、母の弟。僕にとっては、叔父に当たる人です。
農家の三姉妹の後にようやく生まれた長男で、末っ子だけど家の跡取りとして年老いた両親や家・田畑・山・三人の娘達を守ってた人でした。
僕が19の時に、亡くなってしまったんですけど。。
保健所勤務をしてて、真面目で仕事も出来て、人当たりも良くて人望もあったようで。
地元のテレビに保健所のブレゼンターとして出演した事があったりとか、精力的にいろいろと頑張ってたみたいでした。
その叔父は、保健所職務として、肉牛の殺処理や収容犬猫の殺処分などもやらされたらしいです。。
叔父は動物好きで、獣医になるのが夢だったそうで、自分のやりたかった事と真逆をやらされる羽目になった事に相当苦しんだようでした。
うちの父母の所で飲めない酒に酔って、「ワシに、何で、こうな事やらすんじゃっ?!!」って叫んで何度も号泣してたそうです。
その叔父は、保健所に収容されてる犬猫の里親先を探して、いろいろと奔走してたという事で。
殺処分という酷い事をしなくて済むように、保護活動もずっとやってた人でもあったんですよね。。

・・・そういう叔父の事が、この『チワワ天使☆』を読んだ後で、父の脳裏に蘇ったみたいで。
「ヒロ君が生きとったらのぉ、そりゃすごかったじゃろうのぉ。
喜んで、この本、いろんな人に紹介しまくっとるじゃろうのぉ。」・・・と。
それから、
「・・・お前
(僕)は、ヒロ君のやっとった事を継いどったんじゃのぉ。」
とも言ってましたねぇ。
それは、そうかも知れないな、と。
その時、思いました。

叔父の通夜の後、棺に入れなきゃいけないっていうので、仏は重いので、男四人がかり。
僕は、叔父の左肩を抱えたのですが、その時の感触は今も残ってます。
と言うか、多分、一生消えないんじゃないかな。。
これを言うとまた笑われるかも知れないけど、その時、叔父の声が聞こえたんですよね。
「スマンのぉ、ともふみ。スマンけど、後の事は頼むわ。」
・・・と。
その言葉を聞いて、僕は他の人の顔を見回してみたけど、他には誰にも聞こえてないみたいで。
まぁ、もっとも、遺産分与の事で頭がいっぱいな人も多かったみたいだから、そんなのどうでも良かったのかも知れないけど。
皆には聞こえないんだな、誰も叔父の話に耳を貸してなかったんだなって分って、すごく虚しい気持ちになって。
僕は、叔父の声を聞いたって、誰にも言わずに来ましたけど・・・。
叔父があの時何を「頼む」と言ったのかは、あの時も今も、実は、確かな事は分らない。
でも、名指しで頼まれたからには、それを探すのも僕の義務なので。
ずっと探し続けなきゃいけない、とは思ってます。
『チワワ天使☆』とか、僕の描いた本に叔父の意思が入ってるのだとしたら、
それは叔父の魂が 叔父自身の意思で入り込んだ事じゃないかな・・・と。
今は、思います。

・・・・まぁ、何だかんだといろいろありつつ、描いてたりもする訳ですけども。
皆さんも、自分の中でそれぞれに感ずるものがあって、それと重ね合わさる面があるのなら、
自分のストーリーとして脳内補完しつつ読まれてほしいとも思います。
興味を持っていただけたら、ぜひ、読んでみてくださいませ。
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僕の他の電子書籍も、製本化に向けていろいろと調整中です。
『赤プリン』はすでに14巻まであるので、製本一冊辺りのページ数を増やすとかして製本代を抑える方向で考えてます。
(1〜3または1〜4セットみたいな感じで、一冊180〜250P位の書籍・・・でしょうかねぇ。) 『おひざのぽぽちゃん』とかも電子書籍2冊分をまとめて「製本一冊」分にするとか、そんな感じで出すのが良いかなと思ってる所です。
(電子書籍1冊をそのまま製本するってのじゃ、14巻まであるシリーズ全部買うと一万五千円とかになってしまうので。。 まとめて冊数を減らす事で半額にするとか、そういう方向で調整したい所です。。) 「天使シリーズ」は、『フェレ天使☆』を全編作画修正してます。
これは大分前の作品で、製本所に入稿するのに解像度修正とかもしなきゃいけなかったですし、そのついでとして、作画の細かい所を直してます。
(製本された時に目立つであろう拙い点だけ直す感じです。全編直しちゃうと、「原版の方が良かった!」って人が現れないとも限りませんので、あまり余計な手は加えないように気をつけてます。) 僕の仕事としては、作画作業が中心となりますので、なかなか書籍紹介とかに手が回らない状態ですけども。。(^^;)
僕は元々 営業下手ですし、ネ。。。
でも、とりあえず、「作業は続けてますよ♪」ってだけでもお伝えすべく、時々こうして作業報告はしたいと思ってますです。。

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