現在制作中の『フェレフェレ☆ま〜ぶる』リメイク第(1)巻も、作画〜彩色作業がほぼ完了しました。
後は、最終仕上げをして、活字入れすれば、原稿完成になります。
絵本漫画のフェレット「ま〜ぶる君」、描き始めたばかりの頃の彼に、今回久しぶりに再会してる訳ですが…。
懐かしい気持ちと共に、当時のいろんな悩みみたいなものも よみがえって来るようで・・・。
フェレットという動物に対して、僕自身、いろんな思いが交錯したてりもするのですが。
この本を描く上で、また発表する上で一番危惧してたのが、フェレットの生体販売に関しての事でした。
執筆前にフェレットの情報を集めてたら、すぐに人気愛玩動物にありがちな酷い業者の存在が浮き上がって来てましたし。
僕の描いてる動物絵本漫画がいわゆる「愛玩キャラクター」的なモノとして「商品化」される方向に動くかも知れない、っていうのが、そんな悪質業者の整体販売事業に利用される事にもつながるかも知れない。
・・・っていうのが、執筆以前から一つの心配事としてあったんです。
(参照・・・ぬいぐるみクマでもわかる、パピーミルの話)
純粋に「可愛い」って気持ちを持って親身に接してくれる人達が喜んでくれる分には、何の問題もないんですけどね。それは、ありがたいって気持ちだけで。
問題は、そんな人達の純粋さにつけ込む形で悪知恵を働かせて商売する、姑息な大人の存在なんです。
そこに利用されはしないだろうか?って事を気にしてた訳で。
フェレットは、自家繁殖が難しい動物だそうで、そのほとんどが生体販売されてた子のようです。
僕自身、生体販売には疑問を持ってはいるのですが、じゃあ、生体販売されてた子達や生体購入した人達が批判されるべき存在なの?〜って自問してみると、それは違うんじゃないか、とも思います。
僕自身、動物の子供達を絵本漫画という形で描いてますけども。
描いて「本」という形に仕上げて、それをどうしているのか?というと、電子書籍という形で出版、販売している訳ですよ。
描き手の僕は、「この子達」を生きたものとしてとらえてます。という事は、これも生体販売とは言えないか?〜というのは、内心、心の隅にある事なんですよね。実の所。
だから、「悪質業者は、けしからん!」なんていくら腹を立ててみても、じゃあ、自分はどうなんだ?と考えると、なかなか難しいと思う事もあるんです。
そこで「それとこれとは違う!」と言う事もできるかも知れないけれど、それじゃただの開き直りかも知れない、とも思ったり。
・・・人間って、小難しい事をあれこれ考えて、勝手に盛り上がったり勝手に凹んだり、いちいち面倒臭い動物だなぁ・・・とも思いますけれど。。
純粋な子供の目に触れると、いろいろ悩んで、「自分みたいなヤツでも、この子らが頼れる大人になってみたい」と思う事もあるんですよね。
そんな、今の自分の中にある悩みの一つに対して、そこから逃げないで、今もう一度「ま〜ぶる君」に相対してみようか、と。
改めて話す言葉というと難しいけれど、「久しぶり。元気?・・・あの頃は、楽しかった?今は、どう?」って事位は、訊いてみたいものだな、と。
・・・そんな事も思いつつ、描いてる所です。ハイ・・・。

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