急に寒くなって来ましたね。。
今日は、半纏を着て指空き手袋をして、原稿執筆してます。
『おひざのぽぽちゃん』第2巻も、背景パートの彩色作業に入ってますです。
今月完成に向けて、ギリギリどうかな〜位なペースになってますかね。
と。それとはまた別に、ここ数日は、また、いろんな事があったりしてますけども。
一つは、僕の祖母が、ちょっと危ない状態になってる事で。
(一昨年亡くなったのは、母方の祖母。今の話は、父方の祖母です。)
父方の祖母は百歳超えてるんですけど、もう二十数年、老人ホームに入ってるんですよね。
僕には、産まれた頃から同居してた祖母でした。
家のトイレで脳溢血起こして倒れて、それから半身不随になって。一時自宅介護してましたが、家族の方が倒れそうになったので、すぐに老人ホーム介護に切り替えてたんです。
僕は、今回祖母の見舞いに行った訳ですが、これは数年ぶりになりますね。。
前に会ったのは、まだ僕が東京にいた頃で、里帰りしてた時でした。
祖母に会った時に、どうにも涙が止まらなくなって・・・。
それっきり・・・・って事になってましたけど。。
その時、祖母が僕に、感謝とか励ましの言葉ばかりいっぱい並べ立てるんですよね。
それ聞いてると、どうにも感情が抑えられなくて・・・。。
感動したとか、そういうのではないんです。
僕の知ってる祖母は、そんな言葉を言う人ではなかったんです。
我がまま気ままで、マイナスな事ばかり言う人でした。
僕は幼児の頃からよく叩かれたり弦られたりしてたし、ほめられた覚えはまずないんです。
好きか嫌いか?って訊かれると、好きとは言えない人かも知れないって、下手すると答えそうになるかも知れないという・・・。。
・・・それでも、僕は、お婆ちゃんっ子だったんですよね。何故でしょうね?
その祖母が、祖母らしからぬ事ばかり言っていた、と・・・。
そういう心境になっていたから自然に口から出た言葉だったのなら、僕も、すんなり耳に入って来たと思うんです。
でも、その言葉は、とってつけたように、何処か無機質で教科書的なものでした。
僕の叔母…祖母の娘が、祖母に「我がままばかり言うな!」って、寝たきりの祖母をひどく叱りつけた事を僕は知っていました。
元来甘えた気質の祖母は、それから、叱られたくなくて、誰でも彼でも、教えられた通りの感謝言葉を繰り返すようになってしまってたんです。。
祖母は、「おしん」みたいな幼少時代を過ごした人でした。
貧乏の子だくさんな家の三女に生まれ、口減らしで里子に出されて幼少から働いて。
里親さんが病死した後、実家に送り返されて、そこで、親兄弟から邪魔者扱いされて育って。
結婚後、30過ぎて間もなく、亭主を病気で失って、四人の子供を抱えて単身働いて。
老後は、子供達の間で、率先して引き取ろうという者のないままに生きて来た。
・・・・そんな人です。
我がままなのは、寂しいの裏返しだって事は、僕は知ってました。
だから、嫌だなって思う反面、それが祖母の姿なんだって風にも思ってました。
その祖母が、僕の知ってる祖母が、この世から消えてしまったんだ、と・・・。
そう思えた事が、僕にはどうにもしんどくて、それが辛いわ悔しいわ、とか・・・。
いろんな感情が溢れ出して収集つかなくて、それで会えなくなってたんです。
祖母は、今はもうただ寝てるだけで、会っても話す事もできません。
僕の想いとしても、いろいろあり過ぎて、言葉も見つからないし、本当に収集つかない状態で。
・・・・「僕の祖母」。っていう、その言葉に、全ては集約されてるのかも知れないですけどね。。
・・・まぁ、そんな、僕個人の中でいろんな想いも抱えつつ、今、『おひざのぽぽちゃん』第2巻を描いてる所です。
あ。近年、僕は、いくつか仕事依頼はされてたりするんですけど、どれも断っちゃってます。出版話も含めて。
例えば「『おひざのぽぽちゃん』、うちで出版しませんか?ただし、犬販売は推奨の方向で話を直すって事で。レアカラーの犬販売と連携する形の企画物で行きましょう♪」なんて話だと、乗る訳には行きませんよね、やっぱり。
僕には金も力もなくて、あるのは、ペンだけですし。そこだけは、嘘つきたくないし。
駄目なら駄目で構わない、干上がって食べれなくなってペンを置くしかない、飢え死にするしかないってなっても、馬鹿をやり通そうっていうか。
まぁ、そんな感じなんでしょうかね。
・・・まぁ、何か、いろいろ想いつつ、「ぽぽちゃん」描いておる所です。ハイ。。

0