今『ポメ。』(6)巻を作画作業中で、何とか今月中に作画完了できないかな〜

と願いつつやってる訳ですが。
ここらで一度、『ポメ。』シリーズの改装をやっておこうかなという事で、ちょっと書いてみたいと思います。
まず『ポメ。』(1)巻ですが、これは世に発表できるかどうか全くアテのない状況で描き始めたものでした。
動物が主人公、それもポメラニアンという犬種限定で、マンガ独特な不思議設定や派手な冒険がある訳でもなく。しかも、それまで僕が雑誌でやってたような「マンガ」じゃなくて、「絵本」形式の物語な訳で。
それだけ個人で勝手に作ってる企画では、そうそう興味を示してくれる出版社があるとも(初めから)考えてませんでしたし、もう売り込み云々はほとんど無し状態で僕は描く事だけに集中して来たものでした。
実は、『ポメ。』(1)巻の初稿(数ページのみ仮執筆)は当初「自腹で同人誌にして限定販売にでも〜」って話もありまして、ツテを頼りに印刷所に相談したりもしてたんですよね。
近年の同人誌ブーム(?)のおかげで白黒印刷&製本の費用は相当安くなってるし、一般依頼受付もやってるんで相談し易くはあったのですが、僕のやってたのは「全編カラー」だったんで、そこはネックではあったんですよね。。
案の定と言うか、まぁ、そこでは良い顔はされなかった訳です。
それは僕としては想定してたんでどうという事もなかったのですが、問題はそっから先の話。
その時、その印刷所の社長に『ポメ。』原稿投げ捨てられました。
その人の目には、『ポメ。』原稿はゴミにでも見えてたんでしょうね。
以前の僕だったら怒りまくってた場面でしたけど、その時は物凄く冷静だったと言うか、氷点下の冷ややかさで青白い怒りの炎が静か〜に燃えてたって感じでした。
その後「動物の絵は、ゼニになるんじゃ!お前が適当に描きゃ、ワシの顔の広さで売ってやる!」とかも言ってましたね、その人は。
会社のイメージキャラクターを描け!とかも言ってたし、(売れてないお前に)チャンスを与えてやる!とも言ってました。
まぁ、こういう事は執筆業をやってると珍しい事でもないんで、それはただのグチで片付けて良いんですが(苦笑)、それとは別として、やっぱり、生物を軽視して傲慢にやりたい放題やってる人っていうのは許せん!って気持ちがあるんですよね。
そういう人達が、結局、殺処分される動物達を生む元凶になってるんだとも思いますし。
だから、僕としては、そんな考え方には徹底的に歯向かいつつ作って行くしかないって思ってます。
・・・これは、もう「覚悟」ですよね。。
それで売れなきゃ(誰も自分の描いた本を買ってくれない=食べられない=漫画を辞めるしかなくなる)、それはもう、それでもいいや、と。
(良くはないんですけどね。^^;まぁ、「仕方ない」ってニュアンスで。。)
そんな考えが芯にある上で、「ポメ」に向かって語り掛けたり、「これで良いのかなぁ?人として道をまちがえてはいないかなぁ?」と尋ねてみたりしつつ描いているのが、『ポメ。』シリーズなんです。
・・・そこの所は、僕が考えている程にできているかどうかは分かりませんけど。そこは、結局、本を読まれた方の感じ方に委ねられるものでしょうから。
描いた僕自身も、読者の方から伺った感想からしか、それらを知る術はありませんしね。。
とにかく。
そんな感じで、ずっと描いてましたね。
そして、電子書籍として発表して『ポメ。』1〜4巻は、発売後2年間位(だったかな?)は、一冊も売れませんでした。^^;
実は、当ブログにもよく遊びに来て下さる「まなみんく」さんが初めての購読者です。
その後、その方のご紹介等がありつつ、幾らか売れた、と。。その程度ではあるんですけど、本当に犬好きで理想の家族像がチラリと垣間見れるような方達の所に届いたんだなぁと感じられるだけで、作者的には充分に満足感が得られてます。
「経済的に」じゃなくて、「精神的に」ですけどね。
結局は、最終的にそこが大事になって来ますので。
「≪飢え≫は確かにあります。でも、心の渇きは癒えつつあります。」・・・って所でしょうか。カッコつけて言えば。(笑)
それで気分が潤って、その勢いのままに出来上がったのが、その後の『ポメ。』5巻であり、今作画中の『ポメ。』6巻な訳です。
・・・と、まぁ、そんな感じです。
「あとがき」並に長くなってしまいました。。^^;
「あとがき」好きな方にだけでも面白がっていただければ、それで良いかな〜と思いつつ、今日はここまで〜☆・・・って事で。。
おそまつさまでした。。。

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