ちょっとしたきっかけはあったんだが、書き始めると長くなるから省略するとして(いつものパターンだ・笑)とにかくやたら聴きたくなったのさ、このレコード(CDではない)
「Rocket88」ってタイトルなんだけどね。「Minnie」の12inchシングル。これ以前にシングル出してるから、彼女のデヴィユーアルバムになるのかな。実はその両方とも私がベースで参加してるんだよ。彼女はその後上京してメジャーデヴィユーを果たしたんだけど、これは札幌時代の作品。そう、もう20年前の話だね。改めて針を落として聴いてみたけど、今聴いても色あせていないサウンドだと思うよ。ただし、私が弾いてるベースは赤面モノの部分が多々あるけどさ(笑)
想い出を書き出すと、どんどん出てきて収集がつかなくなる恐れがあるから、とりあえず一つだけ書くわな。
シングルをレコーディングした時もそうだったけど、とにかく本格的なレコーディングって初めてだったからね。「さ、今日はドラムとベース入れようか」という日にスタジオに入って驚いたよ。パソコンとか音源とかバッチベイとかエフェクターとか山積みになっててさ。それがまたチカチカと点滅してたり、ディスプレイには意味不明の文字列が上から下へ次々とスクロールしてて。で、スタジオで交わされる会話も専門用語ばかりで圧倒されちゃったな。「何か知らんが・・・カッコえ〜」って感じだったなぁ。と同時に「こういう場に俺みたいなのがいて良いわけ?・・・っていうか、何でベースが俺なわけ?」みたいな感じを改めて抱いた記憶があるな。レコーディングに参加した私以外のメンバーは、そりゃそうそうたるメンバーばかりだったからね。そう、今考えても何故「Minnieという素晴らしいヴォーカルがいるんだけど、バックバンドのベース弾いてくれないかな?」って梶原氏(札幌のミュージックシーンの重鎮)から電話がかかってきたのか不思議でしょうがない。ベーシストならば札幌にもたくさんいるでしょうに。
そうか、レコーディングとはこういうものなんだ・・・と、ちょっとしたカルチャーショックを受けつつ何とか初日を済ませて、んでその数時間後には普通の仕事なわけだ(当然明け方までスタジオに入ってるからね)「いっらしゃいませ。かしこまりました」とやるワケさ。そのギャップがまた大きくてね(笑)
そうそう、ジャケットの裏にはMinnieはもちろん、レコーディングに参加したメンバーの写真も載ってるんだが、これ撮った時にさ・・・って、始まったらこれまでと同じ行数費やしそうだから、やっぱやめた(笑)
いや、ほんと良い体験させてもらったよ。
彼女、今は年賀状のやりとりくらいだけど、それこそ一緒にバックバンドやっていたキーボードの彼氏と結婚して現在は横浜在住。年賀状には、ものすごく円満そうな彼女の家族の画像とともに「いつもブログ、楽しく拝見しております」って書いてくれてるから、ひょっとしてこれも読んでくれてるんだろうか?
この場を借りて、その節はたいへんお世話になりました。