サックス担当の山本ちゃんの好意に甘えて、HOT&COOLの練習場は「くろもりスタジオ」に完全にシフト。失礼ながら正式な名称は定かじゃないんだけど「くろもり」って合金の事ではないことは確からしい。小樽名物の石造倉庫を改装したスタジオなんだけど、音響的に色々と改善策が施されていて素晴しいよ。そこに置いてあって、いつも使わせてもらっているベースアンプがこれ。どなたの所有物かは存じておりませんが、この場を借りてお礼申し上げます。
「NITROBASS」(PEAVEY)って書いてある。ちと物騒な名前で、出力とかのスペックも全く解らんのだけど、名前とは裏腹に、ものすごく優等生で良い音がするね。音質の傾向はマイアンプの
トーマス(05/9/15)と似たような感じで素晴しい。っていうか、トーマスってPEAVEYのOEMなんじゃない?っていうくらい良く似た音。もちろん、色んなスイッチとかイコライザーとの組み合わせで、徹底的に音作りをするのが好みのベーシストには、名前通りの過激で多彩なアンプなのかも知れない。
一口で言うなら「ハイファイな音」とでも言うのかな。芯があって力(ちから)があって、どの弦弾いても死角のない音だね。もっともここ数年全然ライブしてないので、他のメーカーのアンプって良く知らないでいるから、弾き比べての評価じゃないけど。私が巡り会ってないだけで、世の中にゃもっと素晴しい音がするベースアンプがあるかも知れないけど、ライブの時にベースアンプを指定できるのならこれしかあるまい。あとトーマスの時にも書いたが、ツイーターの付いたキャビネットって良いねぇ。スラップで弾く時はもちろん、弦の「シャリン」とした感じの再現に抜群の威力を発揮してくれていると思う(と推定)。ベーシストのみなさんの好みにもよるだろうけど、私ぁこの「シャリン」という感じがないとイヤなんだな。ん〜わかってもらえるかなぁ〜弦の張りたての「シャリン」とした感じ。練習ん時に良い音が出てると、ほんと楽しいよね。
ヘッドには「DDT」という意味不明のスイッチが付いてる。DDTといや、私の世代で真っ先に思い浮かぶのは「畑に撒く白い粉末の殺虫剤」...ホントは(笑)の付けどころなんだけど、誰も知らないだろうしシャレにならんから止めた。さすがに私は経験無いが、私より7歳年上のウチのヤツは「子供の頃、布団の上を飛び交うノミを退治するために、布団にDDTを撒いてから寝た」という経験があるらしい。戦後の不衛生な時代の象徴というイメージだな。そんなウチのヤツに「スタジオで使っているアンプにDDTというスイッチがついててさ、懐かしいよなぁ」って言ったら「押すと『ぷしゅ〜』って白い粉末が出てくるの?」って、真顔で言われた。んなワケ無かろう(笑)・・・って、何の話だっけ?これ。
さて、L-2500自体がバランスの良い、きっちりした出音だと思うので、なおさら相性が良いのかも知れないね。LowBも余裕で再生してくれる。ちゃんとセンタークリックの付いたイコライザーも、自称歩くA型の私好みでGood・・・って、ちょっと待てよ。トーマスのイコライザーにもセンタークリックが付いてるよな。こりゃやっぱりWarwickのベースアンプって、外側だけWarwickで中身はPEAVEYじゃないの?ひょっとして。どっちも音は良いからいいけど、気になるなぁ〜。誰か詳しい方、こっそり教えてくれない?
いずれにせよ駆け出しの頃どこかのライブで使った、当時のPEAVEYのどうしようもなくへなちょこなベースアンプに比べりゃ格段に進化してるよ。まぁ、30年以上前の話ですけどね。