例えて言うならね、この家を建てる時に「外壁どうしようか?」となってさ。ウチのヤツと二人で5cm四方くらいのサンプルをぺたぺたと貼付けたカタログ眺めて「シンプルであっさりしてるし、これどうかな?」「うん、いいんじゃない」ということで。その後、実際に家全体に貼られたのを見てね「なんじゃこのどぎつい色は!まぁ、これはこれで悪くはないが、俺たちぁこんなの選んだのか?」と(笑)・・・そんな経験はおありかな?
ピックアップを交換した「StingRay改」を、実際にアンプ通して大音量で鳴らしてみたよ。第1印象は「もの凄いハイパワーで抜けは異常に良いが、スウィートスポット(?)があってチト弾きづらい」って感じ。ヘッドホンや自宅のステレオや店頭のアンプ通して聞く分には余り目立たないんだけど、実際バンドで使うとなると全然環境が違うからね。4本の弦や、同じ弦でもポジション間の音量的なバランス・・・この不自然な部分が増幅されるせいなのか。つまり、家全体に貼られた外壁のサンプルを眺めた時の印象を受ける。もっともこっちの方は、店頭での試し弾きの時に気が付いてはいたし、気になるレベルではあるまいと判断したからこそ購入したはずなんだけどね。そもそも30年モノだし。
どうしてこういう印象になるのか考えてみたんだが、やはりL-2500の「バランスの良さ」が耳に刻まれているからなんだろうね。どの弦、どのポジション押さえても音量的なバランスは自然で素晴らしいから。逆に「L-2500って、とっても優等生なベースだったのね」と見直すきっかけにもなって、まぁこれはこれで良かったとも言える。かといってStingRay改が全然使えないベースかといえば、それは違う。2時間のバンドの練習時間内に色々と試してみるのは不可能だから今のところ何とも言えないのは確かだけど、白玉がない(つまり四分音符のみの)ブルース系なら充分に使えると思うな。何より「あの、ぶりぶり感」が、ピックアップを交換した事によってさらに粘りを増してハイパワーになったからね。
何だかんだ言って、やっぱ「良い不良学生」(?)だわ、このベース。いやもう鳴ること鳴ること・・・ぎゃんぎゃんぶりぶり(笑)普段のアンプのボリュームを1つくらい下げても全然OK。アンプとの相性は、手前に写っているワーウィックより後ろのヤマハの方が良いね。考えてみたら、アンプのF100B(YAMAHA)は79年頃購入したものだし、このStingRay改も79年製だ。同じ30年モノだからかな?・・・なわけないか。
バンドの課題曲は5弦使っている曲ばっかりなんだが、StingRay改を使いたいばかりに無理矢理4弦で弾いてみた。当たり前の話だけど、フィンガリングが不自然であずましくなかったなぁ。次回練習時は素直にL-2500を持参するとして、今度Bukiちゃんに付き合ってもらって、更にじっくりとStingRay改を味わってみる事にしよう。